みのるの「野球日記」
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2006年03月31日(金) シートノックに正捕手は入る?(センバツ準々決勝1日目)


 今日から甲子園に来ています。
 やっぱり、球場で野球を見ると、勉強になることが多いですね。

 まずは第一試合の神港学園vs岐阜城北。
 シートノックのとき、岐阜城北のキャッチャーは背番号12の長屋のひとりだけでした。正捕手の水川はどこにいるのかなぁ…と見ると、ブルペンでエース尾藤の球を受けていました。
 ブルペンが終わったあとも、水川は尾藤とずっと一緒。岐阜城北が後攻ということもありますが、試合前の軽いキャッチボールでも水川は尾藤の球を受け続けていました。

 対する神港学園。
 こちらは、正捕手の苧坂がシートノックに加わっていました。ブルペンで、先発する林の球を受けていたのは控え捕手(たぶん、井上敦也)。で、面白かったのが、シートノックを終えた北原監督がブルペンにやってくると、「ちょっと、おれに受けさせろ」といった感じで、ミットをはめて、臨時捕手に。立ち投げで5球程度、林の球を受けていました。試合前に、監督がブルペンに行って、投手の球を受けるなんて初めて見た光景です。これって、いいんですか?! 

 なお、第2試合に登場した横浜と早稲田実は、ともに正捕手をシートノックに入れて、ブルペンでは控え捕手がボールを受けていました。
 どっちがいいとか悪いとかではなく、岐阜城北の監督さんの考えを聞いてみたいですね。
水川は2年生ですが、先輩に非常にかわいがられているのか、試合中よく声をかけてもらっていました。また、水川も2年生とは思えぬ落ち着きを見せており、尾藤のリズムが悪くなったと感じると、すぐにマウンドに歩み寄り、言葉をかけていました。たぶん、尾藤と水川は、普段の練習中から一緒にいる機会が多いのかな、と勝手に想像…。

 ちなみに、中学野球の場合、正捕手がブルペンにいることが多いように思います。というのも、二番手捕手の力がガクンと落ちてしまうので、エースの球はまともに受けられないのです…。

 試合中印象に残ったのは、神港学園の守備。
特に感動したのは、キャッチャーからピッチャーへの返球に対するカバーリングです。ランナーがいるときにセカンド、ショートがピッチャーの後方に入る光景はよく見かけますが、神港の場合はそのカバーが本気! 腰を低く落として、獲物を狙うような目で、「後ろに逸れたら、おれがカバーする」という準備ができていました。ここまで返球のカバーリングを本気でやっている内野手は初めて見ました。

 岐阜城北は左打者のバッティングが素晴らしいですね。
 特に水川と尾藤。前足の踏み込みがすごい! 尾藤の踏み込みは感動的です。あそこまで踏み込んで打てる高校生は珍しい。準決勝で対戦するであろう横浜の川角は、左打者に対して外角一辺倒と言っていいくらい外中心の配球。城北の左打者の踏み込みに対して、川角の外攻めが通用するか見物です。

 第2試合は…、高濱の肩はやっぱりすごいなと。ただ、もっとフットワークを使わないと、大事なところでミスするぞ!

 早稲田実・斎藤は、このセンバツの活躍で全国に名が知れ渡りましたね。
 中学の関東大会で見ていた投手なので、ここまでビックになって嬉しい!
 斎藤はいまどき珍しく、プレートの真上に軸足を置いています。最近はプレートの前においている投手が多いですが、斎藤はプレートの真上。しかも、すこし斜めに踏んでいるため、軸足のツマサキがやや三遊間よりに向いています。つまり、ヒザがほんのすこしだけ外側に開いている状態。この微妙な開きが、必殺の三塁牽制に繋がっていると勝手に推測していますが、どうでしょうか。今日も横浜のランナーが、三塁牽制に引っかかりそうになっていました。
 確か、記憶では都大会の準決勝で2回、決勝で1回、そして甲子園の初戦で1回、三塁牽制でアウトにしています。こんなピッチャー、記憶にありません!

 ベーマガから出ている『センバツ2006』によると、斎藤の趣味は<ボーッとして青春を感じること>だそうです(笑)。
 将来の目標は<人を感動させる人間になること>。
 素晴らしい!
 斎藤のピッチングには、十分過ぎるほど感動させてもらいました。

 最後に横浜の川角。もっと腕を振ってほしい…。
 今日の試合、渡辺監督が突然怒鳴り声をあげたシーンがありました。それは1回表、2番小柳に対して、初球ストレートで1ストライクをとったあと、2球目、3球目、カウントをとりにいった変化球(たぶん、スライダー)が連続してボールになったときでした。
 声は聞き取れなかったですが、渡辺監督の動きから読み取ると「置きにいくな。腕を振れ!!」といっているように見えました。
2年の夏頃は、いい腕の振りをしていたのですが…。準決勝の投球に期待!




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