明日、準々決勝に登場する岐阜城北について調べるため、ベーマガの『センバツ2006』を読んでいると、面白い記事を見つけた。 要約すると…。
昨秋の東海大会。岐阜城北の藤田監督は初戦で当たる東邦のエース山口攻略のために、試合1週間前から、授業で使用する大型プロジェクターとスクリーンをグラウンドに持ち出し、山口が試合で投げているビデオをセット。ほぼ実物大で動く投手の映像に向かい、タイミングを計ってスイングを続ける「バーチャル対戦」でイメージを膨らませた。結果、岐阜城北は12対2の7回コールドで東邦を下した。 今回、『中学野球小僧』の取材で、フジテレビスポーツ部の根本俊太郎さんを取材した。根本さんは昨年までフジテレビの野球中継のチーフディレクターを務め、かつてはプロ野球ニュースのディレクターもしていた方だ。慶應義塾高校で野球をしており、大学時代は慶應普通部や慶應義塾高校のコーチを務めた経験がある。 取材中、こんなことを言っていた。 「中学生に素振りをさせると、どうしても下を向いて振っちゃうんだよなぁ…。どうしたら直るかなとずっと悩んでいたけど、テレビの仕事を始めたら、すぐにいい方法が見つかった」 下を向かせないようにするにはどうしたらいいか。根本さんが考えたのが、映像を見せることだった。 「ネット裏から撮った映像を見せながら、素振りをさせるのが一番いい。視線が前を向くし、しっかりタイミングを取ってスイングすることができる」 つまりは、バッティングセンターにあるバーチャルバージョン(?)と同じ体験をさせるわけだ。 (根本さんの話はほんと面白かったです! 4月10日発売の『中学野球小僧』をお楽しみに!) 藤田監督と根本さん、目的はちょっと違うが、映像を使って素振りをさせる点については一緒だ。やっぱり、素振りは退屈なもの…。「ピッチャーをイメージして振れ!」なんていわれることもあるけれど、それを何百回も続けるのはちょっと辛い。 まぁ、映像を流す設備がグラウンド上にあるのか…となると、中学の場合難しいかもしれないが、室内練習のときは可能かも? といっても、視聴覚室でバットを振っていたら怒られてしまうか…。
ぼくはいつも思うのが、投手のシャドウピッチングとバッターの素振りの時間を一緒にやればいいのにと…。バッターはシャドウピッチングのタイミングにあわせて、素振りをする。ただ、やみくもに回数を重ねるよりも、意味があるのかなぁと思うのだが、どうでしょう。あるいは、ピッチング練習と素振りを一緒にするとか…。
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