2006年02月19日(日) |
修徳学園中&修徳高校 |
本日は修徳学園中へ。いつもお世話になっている近畿の先生と一緒に行ってきました。 その先生は土曜日から2日間、今春の修学旅行の下見でディズニーランド〜お台場と見学。「日曜日の昼に3時間ほど自由時間があるから、どこか中学校を見に行きたい」ということで、修徳学園中へ行ったのでした。 いやぁ、すごい情熱です。「せっかく東京に来たんだから、ただでは帰らない!」という強い意志を感じます。自由時間を強引に作ったらしいですが(笑)。
いつ見ても、グラウンドの狭さにびっくりさせられる修徳学園中(おそらく両翼60メートルほど)。12時前にグラウンドに入ると、とんでもない光景が目に入ってきました。 内野では高校の軟式野球部、外野では高校のラグビー部が練習中。で、中学野球部はどこで…と思ったら、ショート後方の狭い隙間を使って、挟殺プレーの練習をしていました。縦長のスペースがちょうど余っていたので、そこをうまく使っての挟殺練習。確かに、挟殺練習であれば、広いスペースはいらないですからね。
挟殺練習でびっくりしたのは、選手たちの指摘の声が素早かったこと。 たとえば、体を引いて捕球してしまった選手には、「前に出て捕るんだよ!」などなど、悪いプレーには指摘の声がどんどん出ていました。 こういった指摘の声が出るのは、強いチームの特長だと個人的に感じています。さらに、仲間のいいプレーに対しては、しっかりと評価をして褒める。修徳学園中の小野寺先生も、「喋れ!」と選手に盛んに言っていました。
小野寺先生に、「今はどんなテーマで練習しているんですか?」と聞くと、「思いやりです」と一言。 先生が選手に対する思いやりを持つのはもちろんのこと、仲間同士でも思いやりを持つ。それがテーマだそうです。 午後は2時間以上もノックが行われていましたが、外野ノックの際は内野手が怒られることがしばしば。「外野フライには内野の声が必要なんだよ!」「外野フライは内野が捕らすんだ!」と。 4−6−3の併殺練習では、「セカンドベースにトスが欲しいのか。どこに投げて欲しいのか。言葉で伝えろ!」といわれながら、何度も何度も同じ動きの繰り返し。 内野バックホームの場面で、セカンドの判断が悪いと「ファーストの指示が足りない!」との声も。 1球に対して、すべての選手が集中して動く。そして、しっかりと自分の言葉で喋って、相手に想いを伝える、という行為が常に意識されていました。
なお、この日はすでに進学が決まっている3年生とともに、修徳学園中のOBも練習の手伝いに来ていました。何と、修徳高校の小田川雅彦監督の息子さんでした。小野寺先生から紹介されたときは、かなりびっくりしました。あんまり似てなかったし(笑)。 小田川泰庸くんは、修徳学園中から法政二へ進み、現在は法政大の1年生。「将来は指導者志望」とのことで、小田川ジュニアの指導ぶりが今から楽しみです。「お父さんのこと好き?」と聞くと、「好きですよ」と何のためらいもなく答えていました。素晴らしい!
小田川監督率いる修徳高校は現在、対外試合禁止中です。 先日、久しぶりに小田川監督にお会いしました。甲子園という目標が絶たれても、「磯部を中心に、みんなが一生懸命練習しているんです」と目に涙をためながら、話していました。 不祥事があってすぐ、磯部が選手を集めて言ったそうです。 「甲子園はなくなったけど、おれたちは野球ができるんだ。夏の東東京の開会式がある日まで、一生懸命やろうぜ!」 高校の授業を受け持つ小野寺先生は、「磯部や佐藤直樹ら、みんな腐らずにほんとによく頑張っている。すごいと思いますよ!」と言っていました。彼らの努力が、次のステージで報われることを楽しみにしたいです。
話が逸れてしまいましたが…。 修徳学園中の練習を見ていて、「自分も頑張らねば!」と思いました。選手たちの眼力がスゴイ! 中学生に限らず、何かに一生懸命になっているときの眼っていいですよね。力をもらいました。小野寺先生、修徳学園中の保護者のみなさま、選手のみなさま、ありがとうございました!
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