2006年02月11日(土) |
明徳義塾中・狭間監督、今春から明石市教育委員会へ |
びっくりしました! お世話になっている編集長さんから「明徳義塾中の狭間先生が明徳を辞めるらしい」との情報をいただきました。「関西では新聞にも載ったもよう」とのことで、ネットで調べてみると、こんな記事を発見しました。
http://book.jiji.com/kyouin/cgi-bin/edu.cgi?20060206-5 (*すいません…、13日にリンクが切れてしまいました)
4月1日より、狭間先生の出身地でもある兵庫県明石市の教育委員会職員として、採用されることが決まった、と書かれています。市が新設した「一芸に秀でた民間人採用」の第一号で、地元中高で野球指導に当たるとのこと。市立明石商業への指導や、市立中学校へのアドバイスなどに当たるようです。
かなりショックです! 狭間先生は93年から明徳義塾中野球部を率い、全中で4度の優勝、全日本では2度の準優勝という実績を誇る、中学野球の名将です。「全国から選手を集めているんだから、強いのは当たり前」という声があることも事実ですが、実際に練習を取材させていただき、理論や考え方を聞かせてもらうと、その指導力は「すごい!」の一言。すごい先生でした。 でなければ、1点差当たり前の中学野球で、4度も日本一を成し遂げることは不可能です。選手を集めているところは、明徳義塾中以外にもありますし…。
昨夏、明徳義塾高校の野球部が事件を起こしたときは、「馬渕監督のあとは、狭間先生じゃないか?」という声もチラホラとありました。
狭間先生には、昨日発売の『中学野球小僧3月号』でバッティングについて、昨年秋の『中学野球小僧11月号』ではピッチングについて、取材をさせていただきました。豊富な理論満載の記事となっていますので、見逃した方はぜひ!
中学軟式野球界には、「打倒・明徳!」に燃える先生が非常に多くいます。地域の子どもたちだけで、狭間先生率いる明徳に勝つ! それを目指すことができるのが中学野球の特長でした。高校では、公立が甲子園常連校に勝つなんて、なかなか考えられませんからね…。 大げさにいえば、全国の先生、選手が目指していた明徳義塾中の監督が代わるとなれば、これからの中学野球も少しずつ違う方向に進んでいくかもしれません。個人的にはずっと狭間先生&明徳義塾中が頂点に君臨していて、ほかの学校が「打倒・明徳!」で挑む姿をもっともっと見たかったです。
年末のよさこいリーグでは、「打倒・明徳!」に燃える高知の先生方に出会いました。昨夏、高知大会決勝で明徳義塾中に勝つも、四国大会決勝で敗れてしまった高知中学校の濱口佳久先生もそのひとり。高知高校〜中央大出身で、大学卒業後は高知高校のコーチを務めて、センバツ甲子園に出場しています。「明徳のカベを何として打ち破って、全国に出たい!」とよさこいリーグでお会いしたときに仰っていました。
なお、狭間先生の後任は、現在コーチを務めている佐藤洋氏になるもようです。佐藤コーチはぼくのひとつ下の27歳。明徳義塾高校のOBで、高校時代はヤクルトの吉川昌宏投手とともに甲子園に出場しています。名門を率いることで大きなプレッシャーがあるかと思いますが、佐藤先生が春からどんなチームを作るか、楽しみにしたいと思います。
狭間先生、今度は高校野球でのご活躍を期待しております!
|