みのるの「野球日記」
==すいません、ちょっと宣伝です==

●『中学の部活から学ぶ わが子をグングン伸ばす方法』(大空ポケット新書)

新刊が発売になりました。
しらかし台中(宮城)の猿橋善宏先生の
指導法などが掲載されています。
詳しくは、大空出版HPをご覧ください。
http://www.ozorabunko.jp/book/gungun/

●『グラブノート』(日刊スポーツ出版社)
BBA梅原伸宏さんのグラブ本。構成を担当しました。
親指かけ・小指かけの結び方、グリスの入れ方など、
グラブをよりよくするための方法が書かれています。

*ツイッター始めました
@mino8989 です。

2005年11月20日(日) Kボール効果

 先日、日大高校の荒川雄太の取材に行ってきました。
 ソフトバンクから1巡目指名を受けたばかりの荒川。「人生変わった?」と聞くと、「いや、何も変わってないです。自分はやれるだけのことを、今からやるだけです」とキッパリと答えていました。
 ちなみに契約金は…、「オヤジが車好きなんで、車をあげます」とのこと。カッコ良すぎる!
 
 今回の取材は、12月10日発売の『中学野球小僧2月号』の取材のために、軟球から硬球へ移ったときの苦労なども聞きました。しかし、荒川は「何の違和感もなかったです」と一言。その理由は、「中学のクラブチームではKボールの練習も試合もやっていたため」とのことでした。
 Kボールは硬球とほぼ同じ重さ、硬さのボールで4〜5年ほど前から全国で使われ始めています。全国大会が春、夏に行われ、たしか2年に一度、世界大会もあったはず。荒川は3年春に全国大会に出場しており、夏には全日本に選ばれ、世界大会にも出場しています。
「Kボールを使っていたおかげで、硬球もすんなりと扱うことができた」と荒川。唯一、バッティングには多少の違和感を覚えたようだが、それも振り込んで、慣れていけば、何ら問題はなかったそうだ。

 学校によっては、中3で野球部を引退したあとにKボールを使い、硬球へ移行するための準備をさせているところもある。そして、Kボールに慣れたあとは硬球を使う。軟球→Kボール→硬球と段階的に使うことで、軟球→硬球と一気にステップアップするよりも、違和感なく硬球になじめるという。
 荒川はたまたまではあったが、軟球→Kボール(厳密には軟球とKボールは同時並行的に)→硬球と理想のステップを踏んできたというわけだ。

==

 秋頃、日大高校の応援掲示板を見ていると、「今日の試合、伊藤監督がベンチ入りしていなかった」と書き込みがあった。9月17日、県3回戦の藤沢翔陵戦のときだ。掲示板には「体調を崩されて…」と書いてあったが、この日の取材で真相を聞いてビックリ!

「試合の2日前に入院したんですが、入院する2日前からの記憶が全くないんです。生徒が練習メニューを聞きにきても、訳の分からないことを答えていたようで…。行動が怪しすぎて、警察に職務質問されたりもしたんですよ」
 今でこそ、笑い話になるが…、体調には気をつけてください! 荒川曰く「脳炎だったらしいですよ」とのこと…。

 ストレスのたまりすぎ?!
「あいつらが、怒らせるからですよ!」
 と、グラウンドで練習する選手たちを見ながら笑っていた伊藤謙吾監督でした。


 ちなみに、偉大な荒川のあと、マスクをかぶっているのが1年生の座間。ショートとして入学してきたが、野球センスを買われ、新チームからキャッチャーになったようだ。
「荒川のあとで大変だけど、一生懸命やっている。これからが楽しみ!」と伊藤監督も期待をかけている。
 
 座間は相模原市立新町中出身。新町中では夏の神奈川大会で優勝し、関東大会ベスト8まで進んでいる。難波剛太(現春日部共栄)のいた春日部東中に負けてしまった。
 当時の新町のメンバーは、1番を打っていた外野の長谷川雅宣が日大藤沢、エース菅野が東海大相模に進み、それぞれ甲子園を目指して奮闘中。長谷川は秋の大会から1番として、早くも活躍していたようだ。


 < 過去  INDEX  未来 >


みのる [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加