東海大菅生高校に行ってきました。 バッティング練習の最中、次の順番を待つ選手たちがティーバッティングをやっていました。どの学校でも見られる光景ですが、ちょっと違ったのは投げ手が、通常の斜め45度からではなく正面から投げていたこと。ティーバッティングは「斜めからボールがくることはない」という理由で嫌う指導者や選手が多いですが、正面からボールがくれば、これほど数多く振れる練習はない。
佐相眞澄先生が東林中時代に、「正面からの打ち分けティー」をやっていました。ネットを投げ手の右側に1枚、左側に1枚置いて、その間からトスを投げるというもの。投げたら、すぐにネットに隠れる。 打球用のネットは、打者から見て右斜め方向に1枚、左斜め方向に1枚。投げ手がアウトコースに投げた場合は右方向に打ち込み、内角の場合は左方向に打ち込む。このやり方で、コース打ちを特訓していました。 軟球なので万が一、投げ手に打球が当たったとしても、大事には至らない(おそらく)。佐相先生は川崎北でも、投げ分けティーをやっているそうですが。
今日の東海大菅生は、逆「コ」の字型のネットを投げ手の前に置いて、トスバッティングをしていました。逆「コ」の字というと、イメージが湧きづらいかも…。 凹←を左に90度回転させたような形のネットです。 投げ手はネットの空いている空間からトスをして、投げたらすぐに隠れる。打者は内外角を左右にうまく打ち分けていました。
このネットがあれば、ネットを自分の左右に2枚置かなくても、正面からのティーが可能になるなぁと思いました。本来の使途は、何なのかは不明ですが…。正面ティー用のネットなのかな?!
話は少々変わって、東海大菅生中学校の軟式野球部。最近、強くなってきたようです。横井人輝監督と一緒に硬式野球部を見ていた村上晋先生が、3年ほど前に中学校の監督に就任し、力をつけてきました。 横井監督は「中高一貫の6ヵ年で強くしていく」と。「数年後にはベンチ入りの半分が、東海大菅生中出身になる可能性だってある」とも話していました。
ちなみに春の一桁背番号のうち、4人が大阪のボーイズ出身、2人が神奈川の瀬谷シニア、1人が埼玉の加須シニア、1人が愛知の稲沢中央ボーイズ、地元出身は背番号7の中田将貴選手だけです。「地元の子に頑張ってほしい!」と横井監督も関達士部長も話していました。
そんな中、背番号10をつけたキャプテン・堀部大幸選手は東海大菅生中の出身。もちろん軟式野球部です。横井監督になってから、「レギュラー以外のキャプテンは初」とのこと。それだけ、堀部キャプテンに対する人望、信頼感が厚かったということ。話をしても、非常にしっかりとしたキャプテンでした。シニア、ボーイズ出身者の多い菅生ですが…、軟式野球部出身の堀部クン、頑張れ!
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