昨秋の東京都大会の覇者、小松川三中に行ってきました。
今日は新1年生の仮入部の初日。20人近くの1年生が、練習に混じっていました。「1年生に何を教えるのかなぁ」と見ていると、びっくりしたことに顧問の西尾先生は一切、口を出さず、3年生が1年生の指導をしていました。 キャッチボールを始める前には、キャプテンが1年生の前に出て、小松川三中でやっているキャッチボールを細かく説明していました。素晴らしい! と思ったのが、キャッチボールの手順だけでなく、「なぜこういうやり方をするのか」ということまで、細かく教えていたことでした。
西尾先生に聞くと、「合同練習をするときも、うちの選手に全部説明させていますよ。ぼくはほとんど何も言いません」と。 中学生が、ほかの人に教えるというのは想像以上に難しいこと。言葉に詰まったり、言葉が出てこなかったりするのが普通ですが、小松川三中のキャプテンはしっかりと自分の言葉で、キャッチボールの意味を1年生の前で説明していました。
実際にキャッチボールが始まると、1年生―3年生、1年生―2年生という組み合わせもあり、1年生はちょっと緊張しながらも楽しそうにキャッチボールをしていました。 小松川三中のある江戸川区は、以前のような学区制がほぼなくなったということで、自分の意志で中学校を選べるようになりました。新入部員のほとんどが「強い三中でやりたい!」と入部してきた子で、西尾先生曰く「地元ではない子の方が多い」そうです。
小松川三中は昨夏、東京都大会準優勝で関東大会に出場。しかし、初戦で全国制覇した習志野二中に接戦の末、敗れました。このときのバッテリーが2年生。当然、いまもチームの主軸として残っています。今夏狙うは、去年果たせなかった全中出場あるのみ!
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