みのるの「野球日記」
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2004年10月29日(金) 初・能登

 28日から2日間、生まれて初めて能登半島に上陸しました。今秋、石川県大会で初優勝を飾った珠洲市立緑丘中の取材です。
 緑丘中は羽田空港から能登空港まで飛び、そこから車で1時間ほどの場所にあります。昨年7月に能登空港ができるまでは、小松空港まで飛んで、車で3時間ほどかけて珠洲市まで行かなければならなかったそうです。能登空港のお陰で、東京から向かうにはかなり便利になりました。といっても、羽田ー能登便はANAで1日2便しかないので、少々不便なところもありますが…。

 28日の昼前に能登空港に着くと、緑丘中の山岸昭彦先生が車で迎えに来てくれました。「隣に航空高校あるけど見る?」と言われ、お言葉に甘え、車で連れて行ってもらいました。といっても、能登空港と日本航空第二高校は隣接しており、車で2分ほど。空港に隣接した学校は日本初だそうで、技術訓練なども能登空港の滑走路を使って行なっているそうです。車で校内に入ると、すぐ右手に豪華な野球場を発見。「甲子園と同じ規格」と山岸先生。金持ちだな…。隣にある室内練習場も改修工事中でした。

 学校を出て、国道をずっと走り珠洲市へ。その間、山岸先生はバスガイドなみに「あの山は松茸が取れて…」「あそこのコンビニは大人気で…」などなど、珠洲の歴史(?)を教えてくれました。
 学校周辺に着いたのは12時過ぎ。この日、緑丘中は写生大会ということで、練習取材は16時頃から。空いた時間をどうしよう…と思っていたら、山岸先生が「まずは昼食を。伝説のラーメン屋があるんですよ」と。聞けば、数年前の台風でお店の看板が飛ばされてしまった美味しいラーメン屋があるという。「地元の人じゃないと絶対に分からないお店」。
 連れていってもらうと、そこは普通の民家。こりゃ、ほんと地元の方でないと分からない…。畳みにあがって、ラーメンとチャーハンをいただきました。美味しかったです、でもお店の名前忘れました…。

 昼食後は、これまた山岸先生の案内で『すずの湯』へ。風呂入ってきました(笑)。同行していたカメラマンさんと、「観光に来た気分」と言いながら、のんびり休憩。珠洲はのどかなところです。
 
 本業の取材が始まったのは16時過ぎから。その前に、校長室に行き、校長先生にご挨拶。校長先生は以前、緑丘中の野球部監督をしており、山岸先生がプレーしていた珠洲市立宝立中と戦ったこともあるそう。
 練習は野球部専用のグラウンドで開始。土地はだだっ広いです。17時前に暗くなってしまうということで、練習メニューを短い時間で何種類が見せてもらいました。驚いたのは、のびのびと練習している選手の姿。先生が怒鳴り声をあげることもなし。
「黙々とキャッチボールやってるでしょう」
 山岸先生の言葉どおり、キャッチボールはほとんど声なし。トスでもバントも、黙々とこなしていました。といっても、暗いわけではなく、笑顔あったり、ときには冗談を言っていたり、ある意味何でもあり。結構、カルチャーショックでした。

 17時以降は体育館でティーバッティング。19時までガンガン打ってました。緑丘中の特長はバッティング。山岸先生もバッティング指導に定評があります。選手のスイングを見て、こりゃ優勝するわ、と思いました。この秋、いくつかの中学の練習を見ましたが、スイングスピードは間違いなくナンバー1。それも主軸はもちろん、平均してどの選手も鋭いスイングをしていました。

 山岸先生は今年4月から緑丘中に赴任。最初数ヶ月はシートノックをやらず、「練習の9割」をバッティング練習にあてていたそうです。すると、選手から「先生、ノックやらなくていいんですか? ノック打ってください」と不安の声が。しょうがないので、たまにノックを打っていたとのこと。今でも、「ノック打つのなんて、試合前くらいかなぁ」と山岸先生。ティーバッティングをしているときの選手の顔は、本当に楽しそうだった。

 練習取材終了後、学校近くの日本料理屋『龍泉』でお食事。
 http://www.viplt.ne.jp/ryusen/
 いや〜、こんな雰囲気のある場所で食事をしたの初めてです。観光ガイドにも載っている有名なお店だそうで、珠洲に立ち寄った際はぜひ足を運んでみてください。
 夕食のあとは、民宿へ。カメラマンさんと二人で、のんびり過ごしました。いままで遠征のときはホテルだったので、民宿は何だか懐かしく感じました。

 そして、翌日午前中の便で帰京。珠洲を堪能できた取材でした。山岸先生、どうもありがとうございました!


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