2004年10月01日(金) |
軟式出身者で見る秋季関東大会 |
センバツ出場をかけた秋の関東大会が10月30日から11月3日まで山梨県で開催される。現在各県で予選が行われており、山梨県で甲府工業と日本航空が出場を決めた(山梨は残り1枠:市川vs日大明誠の勝者)。
そのほか各県の状況を見てみると…、
<神奈川 2枠> 2日準決勝 横浜vs慶應義塾 東海大相模vs平塚学園
<千葉 2枠> 2日準決勝 二松学舎沼南vs若松 流通経済大柏vs木更津総合
<群馬 2枠> 2日準決勝 前橋商vs太田市商 桐生第一vs桐生
<栃木 2枠> 2日・3日準々決勝 栃木商vs宇都宮南 白鴎大足利vs小山西 宇都宮工vs国学院栃木 茂木vs小山
<茨城 2枠> 3日準決勝 常盤大高vs波崎柳川 常総学院vs水戸短大付
<埼玉 2枠> 2日準々決勝 浦和学院vs朝霞 所沢商vs聖望学園 春日部共栄vs春日部東 正智深谷vs埼玉栄
さて、いつものようにマニアックに(?)軟式出身者に注目してみる。 まずは日本航空のエース長岡翼(2年)。三重の二見中出身で中学2年のとき、全日本少年で優勝を果たしている。当時二見中のエースは江川智晃(宇治山田商3年)だったが、全日本の決勝では長岡が完投。明徳義塾中の鶴川将吾(明徳義塾3年)に投げ勝ち、見事全国制覇を達成した。
東海大相模の4番を打つ田中大二郎(1年)も中学時代に全国制覇を経験している。が、こちらは全中。昨年北海道の岩見沢で開催された全中で、明徳義塾中の4番ファーストとして出場していた。この年、全中に出場した中では修徳学園中の磯部泰(修徳高校1年)、村橋勇祐(日大三1年)、そしてこの田中がバッティングでは抜けた力を持っていた。東海大相模では1年春から早速ベンチ入りを果たし、秋には4番。さすが、としかいいようがない。ちなみに田中は父が東海大相模野球部出身、兄は桐蔭学園(現3年)で活躍した、野球一家です。
東海大相模ではエース小泉圭市(2年、東海大翔洋中出身)と二本柱を形成するのが、1年生右腕の竹澤雄一。竹澤は相模原市(神奈川)の内出中のエースとして、全中3位の実績を持つ。準決勝では特別延長戦の末、磯部率いる修徳学園中に競り負けた。磯部ほどの体がないだけに、まさかこんなに早く登板機会が訪れるとは思わなかった…。あとは小泉に任せて、じっくり体作りをして欲しい…。なお、東海大相模には田中と同じく明徳義塾中で活躍した石丸健太(中学時代は1番サード)もベンチ入りを果たしている。
関東の話題とは少しそれるが、昨年明徳義塾中でエースとして大車輪の活躍を見せたのが伊勢慎也(明徳義塾高校1年)。身長は160センチ後半と小柄だが、バランスのとれたフォームから130キロに迫る速球を投げていた。その伊勢が先日行われた高知大会の初戦で、7回参考ながらノーヒットノーランを達成。メンバーを見る限り、甲子園でも投げたエース松下建太の二番手。硬式の多い明徳義塾の中で、何とかがんばって欲しい。 また、当時の明徳義塾中で主将を務めていた捕手の永松泰典や、巧打が目だっていた左打ちの森本健太郎も、明徳義塾高校でベンチ入り。一昨年、全中に出場したときのエース沖田浩一もショートのレギュラーとして出場している。沖田は兄も明徳義塾高校。現在、亜細亜大野球部に在籍中。
関東に話を戻そう。 名門・常総学院の正捕手を掴みつつあるのが、小池翔大(1年)。小池は磯部、村橋らとともに修徳学園中で全中準優勝を果たしている。小池の父が取手二高で木内幸男さん(元常総学院監督)に指導を受けた縁があり、常総学院に進んだそうだ。 しかし…、修徳学園中も明徳義塾中も、強豪高校でこれだけ活躍できるのはすごいこと…。修徳学園中からは春日部共栄に進んだ佐藤貴穂(1年)もベンチ入りを果たし、試合に出場しているという。恐るべし…。
個人的には千葉の二松学舎沼南に注目。140キロ右腕として注目を集めているエースの古居剛(2年)は松戸第一中時代に、関東大会ベスト4。ただ、背番号10だったので…投げていたかどうかは記憶にない(ゴメンナサイ)。古居が投の柱なら、4番に座る打の柱が久保田登(2年)。久保田は東京の亀有中でエースとして関東大会出場も、初戦で古居のいる松戸第一中に敗れている。二松学舎沼南には久保田のほかに、岩田健、高田裕介と亀有中のメンバーが3人ベンチ入りを果たしている。見たいなぁ、二松学舎沼南…。ちなみに亀有中も修徳学園中も、東京都の葛飾区にある。葛飾区、野球盛んなんです。
そんなわけで、明日は保土ヶ谷に行ってきます。第1試合の横浜対慶應義塾。なんと慶應は昭和42年以降、一度も横浜に勝っていないそうです。公式戦11連敗中。さて、どんな試合になるでしょうか。
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