みのるの「野球日記」
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2004年05月04日(火) 団旗の行方…(横浜vs横浜商)

◆5月4日 春季神奈川大会決勝
横浜商 000002000 | 2
横浜高 50320054/ |19
(横浜高は6年ぶり9度目の優勝)

 昨夜から強風が吹き荒れていた関東地方。朝になっても、試合開始の正午になっても風は収まっていなかった。保土ヶ谷球場上空、そしてスタンドにも凄まじい風が吹く。センターポールに立つ連盟旗、朝日新聞社の旗も引きちぎれんばかりに揺れていた。風はネット裏からレフト方向へ、おそらく風速は13mくらいか。
 風が試合を左右するかも…と思っていたが、風なんぞおかまいなし。序盤から横浜の打棒が爆発し、3回で勝敗の興味はなくなった。あまりの強風で観戦する側としても、集中力が続かない…。

 5回裏の攻撃が終わったころだろうか。近くに座っていた男性が、「あ、横浜の団旗が破れてる」と独り言のように呟いた。その声につられて、三塁側応援席の最上段に目をやると、確かに団旗が破れていた。いい具合に色あせた黄色の団旗が、真ん中から裂けていた。間違いなく強風の影響。ただ、真っぷたつに裂けていたのではなく、横に真っ直ぐ切れ目が入ったような裂け方。
 この日、自分が座っていた一塁側から、三塁側の団旗を遠めに見る。「破れた団旗を見るなんて初めてだなぁ」と思いながら、眺めていた。団旗が裂けるほどの強い風だった。
 
 そして団旗をしばらく眺めていると、信じられないことが起こった。横に真っ直ぐ入っていた切れ目が、強風に煽られ、さらにさらに広がっていき、一瞬の間に団旗が真っ二つに。団旗の上半分は辛うじて残ったが、下半分は強風に飛ばされ、上空へと舞った。その瞬間、「あっ!」と小さな悲鳴のような声が観客から発せられ、飛ばされた団旗はレフト場外の林へと消えていった。
 
 横浜応援席では応援団の動きが慌しくなり、残った団旗を即座にしまいこんだ。観客の中にはレフト場外を眺め、団旗の行方を気にする人も。団旗が裂けて、しかも強風で飛ばされてしまうなんて前代未聞。その後、団旗はどうなったのだろうか。林の中を掻き分け掻き分け、拾いに行ったのだろうか。それともまだ保土ヶ谷に残ったまま? 繋ぎ合わせて、再び使うのか? はたまた、新しい団旗を調達するのか。結構色あせていたので、愛甲のときも、松坂のときも使われていた団旗かもしれない。
 その後の団旗の行方…ご存知の方がいましたら、教えてください!

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 試合前のシートノック。両校とも、いつも以上にフライに対する処理を入念に行なっていた。特にレフトは風に乗ってかなり伸びていくため、レフトフライを重点的に。
 ただ試合ではレフトへ伸びる打球は一本もなく、代わりに多かったのが内野フライ。セカンド定位置のフライがセンターまで飛んでいったり。あるいは一塁側前のキャッチャーフライが、風に乗って、一塁ライン前で落ちたりと。横浜もY校もフライの処理には相当苦労していた。「風ヒット」が両チームで5本くらいあったのか。とにかく、打ちあがれば何かが起こる、そんな感じだった。

 指導者からよく聞かれるのは、「転がせ」という言葉。「転がせば、何かが起きる」。たとえばショートゴロであれば、<ゴロを捕る→ファーストへ投げる→ファーストが捕球>とアウトにするには3つの動作が必要となる。だがフライの場合は<フライを捕る>だけでアウトが成立。そして、ゴロには足を生かすことで内野安打もある。

 でも、強風のこの日は全く逆。フライを上げれば何とかなる、何かが起きる。内野ゴロだと、「あぁ、もったいないな。打ち上げれば面白いのに」なんて思いながらみていた。指導者の中でも、選手に対して「今日は風が強いから、フライを上げろ!」と指示を送る人はいないのだろうか…。まぁ、バッティングが崩れてしまうけど…。そういう指導者がいたら、面白いだろうなぁ、と思った。

 わざとフライを打つといえば、『ドカベン』で通天閣高校の坂田三吉がいました(笑)。通天閣なみの高いフライを内野に打ち上げて、フライが上がっている間にベース一周、ホームイン! 明訓高校にはしっかりと捕られてしまったけど。。


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