みのるの「野球日記」
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2004年04月24日(土) 大胆な守備位置(桐光学園ー桐蔭学園)

◆4月24日 神奈川大会4回戦
桐光 100000202|5
桐蔭 000000002|2

 桐蔭打線が放つヒット性の当たりが、ことごとく桐光の守備網に掛かる。打球が飛ぶ場所を事前に察知しているかのように、桐光は守備位置を変えてきた。印象的なシーンがふたつある。

 まずは2回裏。桐蔭の4番長谷部がレフト線の安打で出塁。二塁を陥れようとした長谷部は、一塁をオーバーランしたところであきらめた。桐光のレフト日野が、しっかりとライン際に守っていたからだ。定位置であれば、二塁を狙えた当たり。無死一塁と、無死二塁では大きな違いがある。事前の準備で、ピンチを未然に防いだ。
 
 そして4回裏。目立たないビックプレーがあった。桐蔭は2死一塁で5番の渡辺。カウント1−1からエンドランを仕掛けてきた。渡辺は外角ストレートを芯で捉え、打球はライト線へ。ネット裏から見ていて「抜けたかな」という当たりだった。が、ライトの片根が2歩、3歩とライト線に走り、悠々とボールを掴んだ。定位置であれば、抜けていてもおかしくなかった。エンドランがかかっていたことを考えると、一塁ランナーのホームインもありえた。ここで桐蔭が同点に追い付けば、その後の試合展開は変わっていたかもしれない。

 試合後、野呂監督は守備位置についてこう話していた。
「普通なら抜けたかなと思う当たりが何本かあったけど、ポジションがうまくいっていた。ベンチから指示を出したこともあるけど、選手が意味合いを分かって動いていてくれたのが大きい」
 単にベンチから動かされるのではなく、なぜ動くのか、なぜそのポジションを守るのか、そのことを選手がどれだけ理解できているか…。野呂監督は「監督と選手の考えが噛みあっていた」と表現した。十分すぎるほどの褒め言葉である。

 今日の試合、スコアは5−2。「接戦」と言ってもいいかもしれない。ただ試合内容は桐光の完勝。9回裏の2点も、桐光のセンター光木が2死からセンターフライを落球したため。これがなければ、5−0。文字通りの完勝だった。
 野呂監督は「最後のひとつが勉強になったと思う。最後の1イニングが次の試合のプラスになるように持って行くのが、監督の仕事。ミーティングでそういった話を選手に伝えます」

 次の試合…夏の決勝で3度負けている横浜高校との準々決勝。
「次は横浜ですね?」と聞かれると、「いいじゃないですか(笑)」と笑顔を浮かべながら、「久しぶりですね」とポツリ。01年夏の決勝以来の対戦となる。

 この日、投手人生初の140km超え(MAX141km)を記録したエース山室は、「倒したい気持ちはあるけど、意識はしてません。自分のピッチングをするだけ」と冷静なコメント。
 山室は「甲子園は行って当たり前。甲子園で優勝して、プロに行くのがぼくの目標です」と高校2年生とは思えぬビジョンを持っている。ビジョンを叶えるためには、倒さなくてはいけない相手・横浜高校。全国屈指の投手、横浜・涌井との対決が楽しみだ。


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