みのるの「野球日記」
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2004年03月21日(日) 神奈川大学連盟招待試合(1)青学vs神大

 神奈川大学野球連盟招待試合を観戦するため横浜スタジアムへ。昨秋の東都リーグ優勝校と神奈川リーグの1位、2位校が対戦するもので、今年は青学大対神奈川大、青学大対横浜商大が行なわれた。

 まずは第1試合から。

青学 000 001 000 1
神大 000 001 000 1

 神大の先発は木下貴之(2年)。
 木下って誰だ…? 前列に座っていた横浜国大の部員に「木下って誰? 何年?」と訊いても「分からないです」と返事。自宅から持ってきていた神奈川リーグの名簿で出身校を確認すると、「鎌倉学園」とある。え? うそ? これが鎌学の木下…と思ってしまった。
 木下は鎌学で2年時からエースとして活躍し、秋春連続で横浜高校から勝利を挙げた。「好投手」の注目を集めて望んだ最後の夏は初戦で慶応義塾に敗戦。わずか1試合で県大会から姿を消した。
 慶応との試合は保土ヶ谷球場で観戦していたのでよく覚えている(02年7月18日の日記参照)。ストレートもカーブも高めに浮き、終始苦しいピッチングを見せていた。投球フォームもどこかゴツゴツしたところがあり、あまりいい印象は残っていなかった。

 それがこの日2年ぶりに見た木下は違った。ストレートは内外角にビシビシ決まり、タテのカーブもカウント球として有効に使えていた。特にストレートは右打者の外角、左打者の内角、つまり一塁側のボールがコントロール抜群だった。フォームも全体を目一杯使っており、どこか先輩の荻野忠寛にダブるところもあり。近くに座っていたプロのスカウトからも「鎌学の木下か。いいピッチャーになったなぁ」という声も漏れていた。
 投球内容は6回4安打2四死球3三振(すべて見逃し)。5回頃からストレート、カーブともに高めに浮き出し、6回には連続長打、四球、死球と崩れたが、そこまでは十分合格点のデキだった。何よりもこの試合の青学はベストの布陣(下記メンバー参照)。相当な自信になったはずだ。

 神大投手陣は昨秋の最優秀選手・荻野忠寛(4年・桜美林)が大黒柱。第1戦を任されることは間違いない。問題は二番手投手だ。中田光一監督も「荻野に次ぐ投手が早く出てきて欲しい」と話す。候補に挙がっているのが、神宮大会で好投を見せた右サイドの岩崎誠一郎(2年・広陵)、高岡和人(4年・相模田名)、そして今日終盤3イニング投げた佐藤慎治(2年・高陽東)ら。木下が今日のようなピッチングを見せれば、第2戦の先発に食い込んでくる可能性は十分ありそうだ。
 
 「荻野に次ぐ投手」のほか、今季の神大の課題は「正捕手の確立」といわれている。下級生の頃から、マスクを被っていた田口慎一郎(打では4番)が卒業し、誰を正捕手に据えるか…。この日は増渕宏樹(3年・作新学院)を8番で起用していた(どうやら、現時点での正捕手のよう)。イニング間のセカンド送球は、ワンバンしたり、左右にズレたりと、田口に比べるとにさすがに見劣りしていたが、182センチ80キロと捕手らしい体格は魅力十分。田口の穴を埋められる活躍ができるか、リーグ戦でのプレーに注目だ。

 青学では、注目新人・小林賢司(1年・酒田南)が6回から1イニングだけ登板。高校時代は腰痛で苦しみながら、MAX142キロを計測。ベンチ前でキャッチボールをする姿から、すでに「好投手」の雰囲気が漂っていた。特長はスカウト陣も絶賛する柔らかなヒジのしなり。いかにもキレがありそうなボールを放っていた。
 ところが…、実戦ではストレートは高めに浮き、変化球は抜け、2安打、2四球、1三振、1失点のピッチングだった。が、やはり投手としての素材はいい。今季の青学は山岸、清水、豊島、上津原ら投手陣が充実しているので、公式戦ですぐに登板とはいかなそうだが、今後の成長が楽しみな投手であることは間違いない。

<青学>
(遊) 小窪(1年・PL学園)
(右) 大崎(2年・常総学院)
(中) 中尾(4年・PL学園)
(一) 山内(4年・長崎日大)
(左) 横川(2年・常総学院)
(捕) 加藤(4年・PL学園)
(三) 円谷(2年・横浜)
(指) 高橋(3年・秋田商)
打指 杉浦(3年・横浜)
(二) 夏井(3年・秋田商)
 二  藤野(3年・習志野)

P 豊島4回(4年・桐生)ー上津原1回(2年・東海大相模)ー
  小林1回(1年・酒田南)ー森1回(2年・二松学舎大付)ー山口2回(3年・宮津)

<神大>
(右) 小島(3年・藤沢西)
(三) 多田(4年・日大明誠)
(左) 北村(3年・横浜)
(一) 清水(3年・立花学園)
打一 斎藤(4年・桐光学園)
(中) 藤田(4年・桐光学園)
(二) 後藤(3年・興誠)
 二  江篭平(3年・鹿児島実)
(指) 清田(2年・七尾)
(捕) 増渕(3年・作新学院)
(遊) 浦瀬(4年・西条農)
 遊  大森(3年・日大藤沢)

P 木下6回(2年・鎌倉学園)−佐藤慎3回(2年・高陽東)

=========

<神大新入部員>
〜投手〜
天満彰宏(西条農)180/63 右右
山岸正輝(桜美林)185/77 右右
遠矢聡 (百合丘)179/69 左左
小山和浩(厚木北)173/70 右右
阿部新  (横浜商)180/64 左左

〜捕手〜
福田友彦(橘)178/75 右右
井上裕康(西武台千葉)181/82 右右

〜内野手〜
吉原和也(光明相模原)172/80 左左
加藤崇史(明徳義塾)180/82 右右
藤田真央(木更津総合)185/82 右右
榎本敬太(浦和学院)170/68 右右
関澤正浩(横浜)171/68 右左

〜外野手〜
山田和弥(桐光学園)179/77 右右
森吉将吾(崇徳)173/65 左左
安久泰弘(福井)174/74 左左
光部謙人(桜丘)166/70 右右


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