みのるの「野球日記」
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2004年02月28日(土) 板倉先生

 本日は東林中vs吹上中(栃木)の練習試合を観戦に東林中へ。吹上中を指導する板倉茂樹先生は中学野球の名将として知られている。この日、東林中へ伺ったのも板倉先生とお会いするのが目的のひとつだった。
 板倉先生は03年の4月から現在の吹上中を率いているが、その前は間々田中(栃木)の監督をされていた。97年には現在日大で活躍する畠山太(横浜ー日大)を擁し、全中ベスト8に進出。間々田中の前は栃木東中の監督を務め、87年に横浜スタジアムの全日本大会でベスト4、91年には全中ベスト4に輝いている。91年のエースはのちに佐野日大で3度の甲子園出場を果たし、現在は日産自動車で活躍する小さな大投手・中村将明だった。
 
 間々田中の監督を退かれてからは、4年間教育委員会で働いていた。つまり、吹上中が久しぶりの現場復帰となる。「現場に戻りたくて戻りたくてしょうがなかった」という板倉先生は、教育委員会に務めている間、地元の少年野球の監督をされていたそう(かなりの野球好きですね)。
「吹上中に来たころはひどかった。みんな腰パンで、まずはそこから直した」と苦笑いを浮かべるが、この日の試合前のアップ、試合中の返事の声、プレーぶりなどを見ていると、さすがによく鍛えられているなと印象を持った。

 練習試合を見るときの楽しみは、ベンチからの指示である。監督の指示のほかに、選手が飛ばす声。これを聞けば、だいたいこのチームがどういう課題をもって野球に取り組んでいるかが分かる。当たり前だが、ひとつひとつのチームで掛ける声が違い、勉強になる。中学生に限らずであるが、このひとつの声で、ガラリとプレーが変わるから、そこがまた面白い。

 吹上中はどんな声を掛けていたかというと、一番多かったのが「基本姿勢」だ。板倉先生からも、ベンチにいる選手からも盛んに出ていた言葉だった。バッティングの際の基本となる姿勢について、口酸っぱく指示を飛ばしていた。
 次いで目立っていたのが「シンクロ」。これは、バッティングのときのシンクロではなく、守備のときのシンクロ。板倉先生曰く、「打者の振り出しに合わせて、守備陣がタイミングを合わせることが大事」。具体的にいえば、自分の守りたい位置から数歩後ろに下がり、ピッチャーの投球に合わせて、2歩前に歩み出てくる。3歩目を踏んだところで、打者が振り出していればベスト。「静から動より、動から動の動きの方が、絶対に速く反応できるんです」。もちろんこれは、バッティングでのタイミングの取り方、走者のリードにもいえる。
 
 試合の方は、初戦4−4の引き分け、第2試合は4−1で吹上中の勝利。初戦は6回表に吹上中が、東林中の二番手投手から3点をあげ同点に。東林中のエースがそのまま完投していれば、東林中の勝利が濃厚という内容だった。 
 しかし…、中学生の一冬の成長はすごい。東林中のエースのスピードがグンと上がっていて、びっくりびっくり。1、3、4番も湘南カップで見たときよりも、打席での雰囲気がましていた。特に4番は第1試合でセンターオーバーの二塁打を含む、4打数3安打の大当たり。これからの成長が楽しみだ。
 楽しみといえば、吹上中の1番バッターもかなりのセンスの持ち主だった。右投左打の1年生で、東林中のエースのストレート、カーブに唯一対応できていたのが彼。小学校のときは栃木の100メートル大会で優勝し、国立競技場に出たこともあるそうで、足もあり。まだ1年だけに、走攻守ともにどこまで伸びるか、こちらも楽しみだ。しかも、中学1年なのに、熱心な『野球小僧』読者だそう。これは伸びること間違いなし!(笑)

 板倉先生は、武術にも強い興味を持っており、独自の練習を行っているそう。色々と興味深い話をして下さり、ぜひとも学校に足を運びたいと思ったのでした。
 横浜から栃木まで、意外に近いんですね。電車で2時間半ほどでした。栃木といえば、小学校のときの修学旅行で日光に行って以来、足を踏み入れたことがないのです。。


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