みのるの「野球日記」
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2002年12月21日(土) 来季へ(3) 横浜国大・野原慎太郎投手【3】

 笑顔を浮かべながら、話を続けた。
「今は野球をやっていて、充実感があります」

 東海大相模は、門馬監督の指導のもと、ベンチ外の選手も、それぞれの仕事を全うしている。相手投手の癖を見抜く、試合のデータを洗う、レギュラー選手にグローブを渡すなど、試合に出場している選手だけでなく、全部員で戦っている。
 先日、野原からは「自分らの代の相模は、尊敬している選手に、ほとんどの選手が『井上』と書いてましたから。そんなチーム、他にないと思いますよ」とメールをもらった。
 井上とは、高2からマネージャーに転向し、チームを陰で支え続けた井上茂樹マネージャーのことだ。
 裏方も含めた全員野球が浸透していたことを物語っている。

 野原も、夏の県大会はベンチ入りを外れたが、ネット裏から戦況を見つめ、チームが勝つためのデータを作り上げていた。試合には出られなかったが、「戦力」になったという自負は持っている。


 でも、国大でやっている今は、高校時代とはまた違った充実感があると話す。日々、辛い練習に励むのは、やはり試合で結果を残すためのもの。選手として野球をやる限り、グラウンドで結果を出したい。今の野原には、その機会がある。

 野原は、秋季リーグ終了後、2年生ながら投手陣のリーダーに指名された。国大は専属のコーチがいないため、投手、内野手、外野手など、それぞれの部門にリーダーを置き、そのリーダーが練習メニューを考えるシステムを採っている。
「高校時代の練習メニューをみんなで出し合って、良いものを採り入れるようにしています」と野原は言う。


 神奈川大学リーグは、長らく3強の時代が続いている。神奈川大、関東学院大、横浜商大。横浜国大は、北川がいたときこそ、2位に入ることもあったが、卒業後は神奈川工大との4位、5位争いが定位置となってしまった。

「今、3強に24連敗中なんです……。来年からはとにかく、この一角を崩したい」
「自信はある?」と訊くと、
「これからの冬トレで、戦える自信を作っていきたい」と力強く話した。

 
 国学院大戦。勝利の原動力となったのは、1点差を守り切った野原、常にチームを引っ張り、試合では同点弾を放った主将・大槻、そして先発し6回を散発の2安打に抑えた先発・渡邊裕文である。

 渡邊は秋季リーグ後に着けたエース番号「18」に恥じぬピッチングを見せた。


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