2002年08月12日(月) |
中学野球 相模原市の強さ(1) |
7月30日から8月3日まで、横浜スタジアムなど3球場で神奈川県中学校軟式野球大会が開催された。 3日、横浜商大グラウンドで行われた決勝戦では上溝中が東林中を2−1(延長8回サヨナラ)で下し、2年ぶり2度目の優勝を飾った。前日2日、保土ヶ谷球場で行われた決勝が、2−2(6回終了)のまま降雨コールドで翌日に延期。大会史上初の決勝再試合として行われた翌日の試合でも延長に突入。勝負の行方が最後まで分からない熱戦だった。 決勝に進んだ両校は、8日から山梨で行われる関東大会への出場権を得た。両校とも相模原市にある中学校。平成5年から1県2校参加となった関東大会。神奈川県において、同じ市の中学校が揃って関東大会に出場するのは今年が初めてという快挙だった。 しかも、関東大会に相模原市の学校が出場するのは今年を含めて7年連続。加えて、神奈川を制するのは、何と5年連続のことだ。例年、県大会は神奈川から約25チームが参加し、その中で相模原市に与えられる出場枠は2か3。もっとも学校数が多い横浜市では、6校の出場枠がある。比率としては少ない相模原市が、7年続けて神奈川の決勝に残り、5年続けて優勝を飾っている。相模原市のレベルの高さがうかがえる。
関東大会に出場した相模原市の学校を見てみると、 ・平成8年 大沢中(準優勝) ・平成9年 東林中(準優勝) ・平成10年 東林中(優勝) ・平成11年 東林中(優勝) ・平成12年 上溝中(優勝) ・平成13年 内出中(優勝) ・平成14年 上溝中(優勝) 東林中(準優勝)
このうち、関東大会で、平成9年東林中、平成12年上溝中が準優勝。平成10年東林中、そして今年、上溝中が関東大会を制した。
特定の1チームだけでなく、複数の学校が結果を残しているところが相模原の強さだ。今年の関東大会でも、相模原の第3代表として出場した麻溝台中が初戦で川崎2位の川中島中、2回戦では横浜1位の鴨居中を破り、ベスト8にまで進んだ。 準優勝した東林中の試合を全試合見たが、神奈川県大会よりも相模原市大会の厳しい戦いが多かったように感じた。東林中のある保護者が「神奈川を制するより、相模原で勝つほうが難しい」と言っていたが、まさにその通りだと思った。
なぜ、相模原市は他の市に比べて強いのか。まだ、現場の方にじっくりと話しを聞いていないので、はっきりとした答えは見つかっていないが、ひとつ確実に言えることは、「目標の高さの違い」だと思う。
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