原作一巻目をそのまんま映像にしたような映画です。 原作主義の人間からしたら、下手なアレンジがなくてよかったとも言えますが、山もなく谷もなく、滞りなく最後まで進んでいった感じがします。
サントラがよかったです! 和っぽいんだけど、和過ぎず。ほどよい和テイストで、映像の邪魔をしてなかったです。 唯一違和感があったとしたら、エンディングの嵐の曲くらいで(笑)ニノが主演なんだから当たり前なんだけど、わかっちゃいたんだけど吉宗のあとにあれが流れてきちゃったらねえ…(苦笑)
着物が似合ってないっていうことは置いといて。 大奥に集まった男っていう点において、見た目がよろしい(まずくない)人々を集めましたってひしひしと感じます。 御半下とか御針子とかそのへんのお子様関連では、劇団ひまわりもそうでしょうけど、きっとジュニアがいっぱいいるよねって話で友人とおさまりました。
松島役の玉木と、藤波役の佐々木が出てくるたびに笑っていました。 サダヲが出て来た時にはもうどうしようもなかったです。 長袴をずしゃっずしゃっと引きずって歩く玉木とか佐々蔵とか!笑うしかないじゃない!
そういえば、あんなに煽ってたわりに玉木と佐々木のラブシーンはあっさり終わってしまったので残念です。 キスすらしなかったんです。じゃあ別にインタビューとかで取り上げなくてもよかったんじゃないのって思う。 ただ、その濡れ場に入る瞬間の佐々木の、玉木の顔に手を伸ばしたそのときの表情が、とてもとてもエロオヤジだったのでそれはよかったと思いました。
水野と垣添のキスシーンは可愛らしかったですよ。 案外に中村蒼の垣添が初々しい感じで。
大倉の鶴岡はまあ、顔が大事な役なので(身も蓋もない) 水野との仕合に関しては、実は二か月みっちり稽古を積んでいるという話です。パンフレットに載ってた。 剣道とかしたことがないのでその道については触れようがないのですが、出来はどうなんでしょう。
鶴岡の切腹シーンについては、つい先日に13人の刺客で内野のがっつりした切腹を観たばかりだったので、なんつー軽い切腹シーンだろうねえと正直思いましたけど。 そういう話ではないのはわかってるのでいいんですが、それにしても大倉の演技って相変わらず…横山よりマシだと思ってますけどね!大倉も横山も嫌いじゃないですよ演技が下手ってだけです。
佐々木は衣装替えが多かった気がします。あの人は衣装代が高いはず。さすが大奥総取締ってところですか。 松島は基本的に藤色の着物が多かったので。
ニノに仕えるサダヲという絵面が奇妙でした。
京都の寺社で撮影をしたとのことで、この場所はどこだろうと考えたのですがわかりませんでした。 二条城内部の襖絵とかだけは気付きましたけど。あと仁和寺だと思ってた場所が西本願寺だったことにショック(自分の記憶力の無さに)
堀北の着物が通して同じだったことが残念。一度だけ青っぽいのになってたけどそれだけでした。 可愛い生き物だったけどさ、もうちょっと着せ替えてもいいじゃないの。
三郎左の顔を、どこかで見たことがあるとずっと思いながら観ていましたが、エンドロールでびっくり。 髭がないとああいうお顔になるんですね、金子ノブアキ!髭がないと気付かないよ!どうりで観たことある筈だよ…
気付かないといえば、ムロツヨシに関しては私は気付けない…いたんだねあの人……
建物の内部にいるときと、外に出た時の明るさのギャップがちょっとでかいです。眩しいんだよね
旗本の息子のわりに、口調がべらんめえな江戸っ子なのはどうしてなんだろうとか思わないでもないですが、原作もそうだしね。 いじめっこたちとの遣り取りのときのテンポのよさは好みです。
結論。 ニノがちっさいんだよ。
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