(仮)日記
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2010年09月26日(日) 13人の刺客







冒頭からちょっと耐えられませんでした私は。

予想はしていたんですよ、監督が三池さんなので。
アクションはがっつりくるだろうと思っていたのですが、私の予想以上に殿様の残虐非道がグロかったので辛かったです。
でも、私以外の人は普通に観ていたので、大概の医療ものとか観られる人なら問題ないかと(私は医療ものダメなので)

冒頭は、切腹から始まるんですね。
これは元々の13人の刺客がそうらしいので、昔の作品を踏襲した感じです。使用した門前も同じ西本願寺前だったかなー

正式な切腹の仕方でした。

照明は主にろうそくだし、人の呼び方や話し方も、時代背景を軸にして作ってありました。
なので、既婚女性のお歯黒眉なし仕様。折角可愛い谷村美月もお歯黒眉なしです(笑)

前半戦は、いかに斉韶がひどい男かというところに焦点が当たっているので、斉韶の残虐ぶりが満載です。
手足のない女性のところまでは耐えましたが、その後の子供が出て来た場面ではまともに画面を観ていないので、どんな風だったかはわかりません。
後々DVDで確認するからいいんです…

ゴロ―ちゃんが無表情に刀でめった刺しにするのでちょっと目を背けたくなりました。
食事を全部混ぜて犬のように御膳から直接食べたのを観たときは、がんばったんだなーと思いました。
でも、斉韶っぽい行動ではあると思う。

斉韶、最初から最後までとても酷い人物なので、その斉韶に仕える鬼頭役の市村さんが斉韶は酷い男だと言ったインタビューの内容はよく理解出来ました。

その鬼頭の配下に阿部進之介がいたらしいのですが、気付きませんでした。

キャストといえば、とても豪華な配役なんですけれども、別にこの役にこの俳優さんでなくてもよかったんじゃないかと思わないこともない刺客が何人かいたような気がする(まわりくどい)

高岡蒼輔と石垣佑磨はそれほど目立った活躍はいたしません。
波岡さんは大好きなんですが、彼は微妙な役が似合うので特に違和感なし。
近藤公園にいたっては、何故彼を選んだのかその理由からしてわからない。

伊原さんはかっこよかったです。なんであんなに浪人が似合うんだろう(笑)時折ちら見えする着物の合わせ目からの躰とか、腕とか、非常に好みでした。いい躰してます。

松方さんはひとり、殺陣慣れしてて、刀さばきが他の方々とは違いますね。松方さんだけで50人は切れる、という監督のお言葉はもっともだと感じました。
ただ、話し方がどこかくだけてる感じなんですよねー。役職についてるんだからもうちょっと堅苦しくても良かったんじゃないのかというのが、友人との感想でしたが。

六角さんに関しては、最初、この人六角さんに似てるけど六角さんでいいいんだよね?と疑いました。
眼鏡ないと一瞬誰だかわからないっていう人、いると思うんですけど。

古田さんも、別に古田さんでなくてもいいんじゃと思わないこともないんです。ただ、あの恰幅の良さと態度は古田さんに合ってるとは思うんです。

伊勢谷はひとり、山の人なので皆と立場は違うんですが、彼がいちばん最初から最後まで楽しんでやれたんじゃないかっていう気がします(笑)
死なないとは思ったけど、思ったけど、あの出方はないと思ったんだよ最後。
でも、岸辺さんとのあのやり取りはちょっと驚いたけど笑った。

そんで、大好きな山田孝之は、役柄的に50分の殺陣シーンではあまり目立った活躍はしませんでした。
その代わり、それ以外のところで扱いが別格なのでよし。
着物姿もよし。
出来れば山田の山田らしい演技をもうちょっと観たかった。

で、主演は役所ですか。
いつも役所が主演だと役所ばかり映るのであまり好きじゃないんですが、三池さんの作品ならまんべんなく撮るだろうと予想していた通り、出番は分散していたので平和に観られました。
いい役者さんなのはわかってるんですけど、扱い方がね。
過去の作品ではこの島田は最終決戦まで戦わないそうなんですが、三池版では先頭切って戦いに突っ込んでいってます。


落合宿での大掛かりな仕掛けは、もっとあるのかと思えばそうでもなく。矢張り人対人の戦いに重点を置いてあります。
なので、たとえもっと弓矢で攻撃して敵を減らせばよかったんじゃないかとか、油使って火攻めなら広範囲に渡って燃やしても良かったんじゃないかとか、火牛はどうなの?とか、ツッコミどころは見なかったことにして。




結論。
ゴロ―ちゃん、泥にまみれてよく頑張りました。






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