加藤のメモ的日記
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| 2023年04月26日(水) |
無念を叫ぶA級戦犯の遺書 |
A級戦犯で処刑された7士のうち、広田弘毅をを除いた6士の遺書が公刊されている。この遺書を掲載した本は、A5判795ページもある。どっしりとした重い製本である。缶入りの本は東山魁夷の筆になる作で、戦没者の氏名と書簡を掲載している。編集は「「巣鴨遺書編纂会」と称し、その題名は『世紀の遺書』という。この本にある遺書の中から、主な部分を抜粋してみる。
【東条英機】64歳〔遺書〕 『開戦当時の責任者として、敗戦のあとを見ると、実に断腸の思いがする。今回の処刑は個人的には慰められておるが、国内的の自らの責任は、死をもって償えるものではない。しかし国際的な犯罪としては無罪を主張した。今も同感である。ただ力の前に屈服した。
自分としては、国民に対する責任を負って、満足して刑場に行く。ただ、これにつき、同僚に責任を及ぼしたこと、また下級者にまでも、刑が及んだことは実に残念である。天皇陛下に対し、また国民に対しても申し訳ないことで深く謝罪する。
元来、日本の軍隊は、陛下の仁慈の御志により行動すべきであったが、一部過ちを犯し、世界の誤解を受けたのは遺憾であった。このたびの戦争に従事して 亡くなった人、及び、これらの人々の遺書に対しては、実に相済まぬと思っている。心から深謝する。
今回の裁判の是非に関しては、もとより歴史の批判に待つ。もしこれが永久平和のためということであったら、もう少し大きな態度で臨まなければならないのではないか。この裁判は、結局のところ政治裁判に終わった。勝者の裁判たる性質を脱却せぬ
天皇陛下の御地位、動かさらるべからざるものである。天皇存在の形式については敢えて言わぬ。存在そのものが絶対に必要なのである。それは私だけでなく、多くのものは同感と思う。空気や地面の如き大きな恩は忘れるものである…(中略)…今次戦争の指導者たる米英側の指導者は、大きな失敗を犯した。
それは日本という赤化の防壁を破壊し去ったことである。第二は、満州を赤化の根拠地たらしめた。第三は朝鮮半島を二分にして東亜粉砕の要因とたらしめた。米英の指導者は、これを救済する責任を負っている。トルーマン大統領に再選されたことは、この点に関しありがたいと思う。
日本は、米国の指導に基づき、武力を全面的に放棄した。これは賢明であったと思う。しかし、世界各国が全面的に武装を排除するならばよい。しからば盗人が徘徊する形となる。私は戦争を根絶するためには、欲心を人間から取り去らねばならぬと思う。現に世界各国は、いずれも自国の存在や、自衛権の確保を主としている…(中略)…
今回の処刑を機として、敵、味方、中立国の国民被災者の一大追悼慰霊祭を行われたし。世界平和の精神的な礎石としたいのである。勿論、日本軍人の一部の間に、間違いを犯した者はおろう。これらについては衷心(ちゅうしん)深謝する…」
(辞世) �ヽ笋豈�くも、またこの土地に帰り来ん、国に酬ゆることの足らねば �△気蕕个覆蝓�苔の下にてわれ待たん。大和島根に華薫る時
『天皇と東条英機の苦悩』A級戦犯の遺書と終戦秘話 塩田道夫
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