加藤のメモ的日記
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| 2017年05月16日(火) |
受けてはいけない検診・検査 �� |
「がん検診」が「がん患者」を作る
●前立腺がん、乳がんは過剰診断に注意 ●欧米では高齢者の受診年齢に上限
「がん検診」ががん患者を作っている」こう書くと、まさかと思う人がいるかも知れないが、ウソではない。とくに前立腺がんでその傾向が顕著に現れている。グラフを見てほしい。これは、前立腺がんの患者数と死亡者数の推移を示したものだ。死亡者数に比べ罹患者数が2000年ごろから急増しているのがわかる。しかも、その差は年々拡大する傾向にある。
国立がん研究センターが公表した最新のデータでも16年前の前立腺がんの罹患者数は男性一位で、約92.600人と予測されている。ところが死亡者数は、男性6位の12.300人と予測されいる。つまり、罹患者が死亡者数の7.5倍もいるのだ。がんになった人は一定の割合で亡くなるので、年々罹患者数と死亡者数の差がこれほど開くことは常識的に考えにくい。
確かに食生活の欧米化や社会の高齢化によって、前立腺がんは増えている。、また、治療の進歩によって治る人が増えたことも考えられる。だが、こうしたことだけでは説明がつかないほどの急増ぶりなのだ。なぜ、このような現象が生じているのか、国立がん研究センターがん対策情報センター長の若尾文彦医師はこう話す。「PSA検診の普及によって前立腺がんの早期発見が増えたために、羅患者数と死亡者数の差が開いていることは否定できません」
がん対策の専門家も認める通り、「PSA(前立腺特異抗原)」という血液中の物質を測定する検診が普及した結果、早期の前立腺がんがたくさん見つかるようになったのだ。検診の受診者が増えればがんの早期発見につながるので、悪いことではないと思う人が多いかもしれない。だが、実はそうとも限らない。なぜなら、寿命まで悪さをせず、命取りにならないがんまで見つけてしまう可能性があるからだ。
確かに、がんは命に関わる病気だが、そのすべてが命取りになるわけではない。がんの中には、早く進行する「スピードがん」もあれば、ゆっくり大きくなる「のんびりがん」もある。実は前立腺がんは比較的のんびりがんが多い。そのため、特に高齢者で前立腺がんが発見されても、それが死因にならない人が、かなりいるのだ。実際に、前立腺がんが以外で亡くなった高齢男性を解剖すると、2割ほどの人に前立腺がんがみつかると言われている。この命取りにならないがんは「潜在がん(ラテントがん)」と呼ばれる。つまり、PSA検診を受けると、この潜在がんを掘り起こしてしまうことになるのだ。
『週刊文春』10.13 P38
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