加藤のメモ的日記
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2017年01月29日(日) がんの8割は手術しないほうがいい ��

手術ががんを悪化させる

最近では、次第に抗がん剤や放射線治療、免疫療法など手術に代わる治療法も一般的になってきた。それでも「手術でがんを切り取ってしまうのが一番安全」と考えている医師や患者はいまだに多い。だが現実には、初期のがんであっても手術に失敗することがある。平山久美さん(47歳・仮名)の父、雄三さん(享年70歳・仮名)は昨年、食道がんの手術がきっかけで亡くなった。

「医者には『私がこれまで見つけた中でも一番小さいがんです。ラッキーですね』と言われ、手術したのですが、術後に肺炎を発症しました。右肺に痰がたまっており、気管支切開による呼吸管理を勧められました。しかし、その処置をしているときにメスを持った若い医師が頸動脈を傷つけるミスを犯した。まさか、あれほど自信満々だった医師の手術が失敗するとは思いませんでした。安易に手術を選択したことを悔やんでいます」手術が成功したとしても胃や食道を切除すれば当然、生活に与える影響は大きい。

「個人差はあるのイですが、胃や食道のがんは食生活に大きな影響が出る。手術してみないと、その後の経過はどうなるかわからないのです。腹に穴を開け、直接位に栄養を送る胃ろうをするようなことになってしまうと、『自分の口で食事もできずに長生きするくらいなら、手術はせずに死んだ方がマシだった』と考える人も出てきます」(平岩氏)大腸がんの場合も、とりわけ胃腸を切除した場合、便をためておく部分がなくなり、排便機能に障害をかかえることになる。また、直腸の周囲には自律神経が多く走っているので、性機能に障害が起き、不能になることもある。いずれも失えば人生に多大な影響を及ぼす大切な機能だ。

日の出ヶ丘病院のホスピス医、小野寺氏が語る。「全員が手術をしないほうがいいということではないのですが、がんがほかの臓器や多数のリンパ節に転移したり、周囲の臓器に浸潤していたりするステージ�犬両豺腓蓮¬詰�に手術をしないほうがいい。その理由は三つあります。一つは手術したがんが原因でなくなる場合が多いこと。次にどんな丁寧な手術をしても散らばっている目に見えないがん細胞を全部切除することは不可能なこと。三つめは、高度進行がんを無理に手術すると、残っているがん細胞の悪性度が急に増して、再発することがあることです」

がん手術の後遺症が、新たなるがんの発症だとしたら、泣くに泣けない悲劇である。胃がん、大腸がんと共に三大がんの一つに数えられる肺がんはどうだろう?都内大学病院の呼吸器外科が語る。「局所的で手術可能だと確信できたら医者は手術をしたがります。しかし言うまでもなく、灰を切除することは、術後の生活に大きな影響がある。肺の機能が一部失われるわけですから、ちょっとしたことで息切れする、階段の上り下りがとてもつらくなるといったことがあります。65歳を過ぎて、体力の衰えてきた高齢者にとっては、手術がベストな選択肢とは言えないのですが、医者はそこまで考えないし、教えてもくれません」

がんは切るのが一番。それは体力的にも余力のある若い人の話。70歳を超えた高齢者にとって、安易な手術は8割がた、公開の種になるということを肝に銘じておきたい。


『週刊現代』7.2


加藤  |MAIL