加藤のメモ的日記
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| 2016年03月24日(木) |
映画で見る名作文学選 �� |
■たけくらべ 明治28年。吉原に近い大音寺界隈。大黒屋の美登利は姉の大巻が吉原で有名だったことから、わがまま放題だった。美登利は竜華寺の信如が好きだったが、二人の関係は子供の恋以上のものではなかった。お祭りの日美登利は表町のリーダーで、対立する横丁の子供たちと乱闘を起こしたりするのだが、彼女にも吉原に出る日が近づいていた。樋口一葉の同名小説の映画化。美空ひばりが美登利を演じていが、他の映画と違って本作では美空ひばりは歌を歌わない。純粋に俳優としての美空ひばりが素晴らしい存在感を見せている。原作では美登利と信如の恋愛ドラマの印象が強いが、本作はより明治の情緒を際立たせ、遊郭で育つ女性の哀れさ悲しさを感じさせる。吉原を再現した美術も素晴らしい傑作である。
監督 五所平之助 出演 美空ひばり 北原隆 1955
■破壊 明治35年、信州の小学校で教師をする瀬川丑松は、被差別部落出身者であることを隠していた。丑松は自由民権の論客である猪子に心酔していたが、猪子が部落出身を隠さないで、自らを恥じるのだった。島崎藤村の同名原作の映画化。木下恵介監督は脚本家の進言に従い原作を読まずに映画化。丑松とお志保の恋愛ドラマなど、青洲映画の趣が強い作品となった。
監督 木下恵介 出演 池部良 桂木洋子 1948
■濹東綺譚(きたん) 東京、向島。通称『玉の井』と呼ばれた地域に娼婦のお雪は暮らしていた。教師の種田は家庭の不満から『玉の井』を訪れお雪と知り合う。次第にお雪に惹かれていく種田は教師を辞めようと考える。永井荷風の同名原作の映画化。本作は永井荷風没一周記念として作られた。失われゆく色町へのノスタルジーを感じさせる作品。
監督 豊田四朗 出演 山本富士子 芥川比呂志 1960
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