加藤のメモ的日記
DiaryINDEX|past|will


2014年09月09日(火) 殺人「エボラ出血熱」 ��

防ぎようがない

最初に発見されたのは1976年。すでに40年近くが経過しているが、治療薬やワクチンが開発されていないだけでなく、その生態や性質など、わかっていないことがあまりに多い。「現在のところ、オオコウモリがウィルスの宿主ではないかと言われていますが、結論は出ていません。コウモリからサルなどの霊長類、その後ヒトにうつると考えられていますが、感染ルートなど根本的なところはわかっていないのです」(国立感染症研究所部長西崎氏)

感染地帯は徐々に、だが確実に広がっている。今回の流行の発端は、ギニアのコウモリ猟の盛んな地域、、ゲケドゥ県に住む2歳の男の子だった。発症した4日後に死亡し、続いて母や姉が死亡。その葬儀に参列した住民、医療従事者へと感染したという。その後、隣国のリベリア、シェラレオネ、ナイジェリアにも拡大した。現地で活動していた米国人医師が感染してアメリカに搬送され、リベリアで宣教活動をしていた神父がスペインに帰国してから死亡。さらには、ベナン、シンガポールでも感染が疑われる患者が出ている。すでに被害は、欧米、アジア圏まで及んでいるのだ。、

日本でもウィルスが防ぐための水際対策が強化されているというが、厚労相の担当者に聞くと、「空港ではサーモグラフィによる発熱の検査の他、西アフリカから帰国した方に自己申告してもらうよう、積極的に呼びかけています」という程度。もはや、アフリカだけに目を向けた対策では防ぎようのない事態になっているにもかかわらず、だ。

すでに日本にも……

エボラの症状は前述したとおりだが、頭痛や発熱、倦怠感や筋肉痛から始まり、初期はインフルエンザとほぼ同じ。本人に自覚がなければ、知らぬうちにウィルスがまき散らされてしまう。ちなみに、今年1〜6月に日本を訪れた中国人観光客は約101万人。逆に中国へ行った日本人は約129万人。半年で230万人もの人々が、中国と日本を往来している。中国でエボラ・パンデミックが起これば、日本に飛来するのはもはや時間の問題となる。

「日本にエボラが入ってくる心配はない」。国内の多くの研究者は口を揃えるが、現地の状況を思えば、あまりにも緊張感が足りないのではないか。前出のグローバー医師は、危機感を募らせる。「すでに感染者が日本に入ってきているかもしれません。日本を含め、世界中でアウトブレイクが起こる可能性があるのです。

1970年代に未知のウィルスHIVがアフリカで発症して世界中に蔓延しましたが、同様のことが起きることも考えられる。エボラは数週間で死に至りますから、さらなる悲惨な状況が起こるかもしれないのです」脅威のウィルスは海をも簡単に越えてやって来る。対岸の火事だと油断してはいけない。


『週刊現代』8.30


加藤  |MAIL