加藤のメモ的日記
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2013年09月11日(水) 東大医学部は第二の原子力村と化した  ��

東大教授が爆弾告発!

降圧剤バルタルサンののデータ捏造、東大の論文捏造、研究費流用など、相次ぐ大学医療の問題点をすべてバラす。

1960年代に発表された山崎豊子の「白い巨塔」は、閉鎖的かつ権威主義的な大学病院の腐敗を描いた作品だった。時を経て今、相次ぐ薬のデータ捏造や研究費の不正流用が発覚し、その体質はより腐っていたことが明らかになった。東京大学医科学研究所の特任教授が、この現状を憂い、膿を出し切りために爆弾発言を決意した。

小遣い欲しさで御用学者」に
いま問題となっている「バルタルサン事件」は、残念ながら氷山の一角にすぎません。日本の大学病院と製薬会社は、不正や癒着が起きやすい構造になっています。同様の不正はまだあるはずです。今後、糖尿病、ガン、精神病などの分野でも問題が発覚するでしょう。これらの疾患に関わる医療では巨額のお金が動くからです。

製薬会社に「御用学者」が引っ張り出され、この薬は効くぞというようなことをふれまわる。厚労省は見て見ないふりをする。この構造は、原発事故における原子力村と同じです。電力会社が製薬会社、経産省が厚労省に置き換わっただけ。そして、御用学者たちがまんまとそれに使われている。「原発は安全だ」と言っていた学者と、今製薬会社と癒着している医師たちは全く同根です。

大手製薬会社ノバルティスファーマの降圧剤バルタルサンに関して、脳卒中予防などの効果を調べた複数の大学の臨床データに不正があった問題は、大学側が次々と謝罪する事態となった。医療の信用を大きく損なった「前代未聞の不祥事」として、連日のようにマスコミに報じられているが、この深淵には、福島第一原発事故同様、官・民・学の「利権」「癒着」がある。とバッサリ斬り捨てる医学者がいる。東大医学部研究所先端医療研究部門で、医療ガバナンスを研究している上村・特任教授(内科医)だ。

バルタルサンは血圧を下げる薬ですが、他の薬と比べてそれほど下がり方は強くないかわりに、心筋梗塞や脳卒中のリスが半分くらいに減りますよ、と製薬会社は謳っていた。その根拠とされていたのが、京都府立医大や慈恵医大など5つの大学で行なわれていた臨床試験論文でした。ところがその論文に関し、京都大学のドクターがどうも血圧値がおかしいと指摘したところ、血圧値や脳卒中、心筋梗塞の発症数を改ざんしていたことが判明し、さらに製造元であるノバルティスの社員がデータ解析に関与していたことが分かったのです。

今回の不正はテストの点数でいえば0点を80店に改竄していたようなもの。「心筋梗塞などのリスクが下がる」という論文のストーリーそのものをいじっていたわけです。なぜこれまで不正が発覚しなかったのかというと、患者を研究対象にしているためです。薬効には個人差があり、環境が異なれば、研究結果は同じにはなりません。つまり、大学側から見れば、個人差があるなどと言い逃れできるのです。臨床研究の死角をついた不正です。

さらに、ノバルティス社は大学側の弱みも巧みについている。臨床研究に詳しいナビタスクリニックの谷本医師によると。「日本の大学病院には臨床試験に欠かせない統計解析のプロがいない。人材面でも製薬会社に依存する臨床検査になっていた」という。今回データ操作した疑いがもたれているのばノバルティス元社員、統計解析の専門家として大阪府立大学の講師も務めていた。

つまり、統計解析という臨床試験のキモの部分を、初めから製薬会社に握られていたわけです。大学が論文を発表するので、製薬会社は”第三者”として、バレない限り不正ができる。実態として自社の社員がコミットしていても、会社としては関係ないと突っぱねることができる。ノバルティスのこの論文について”医師主導臨床研究”と繰り返し言い続けているのは、確信犯です。

論文不正の最大の問題は、数値を操作したことで多くの患者を危機に晒したことです。脳卒中リスクを減らす薬だという触れ込みですから、それを脳卒中リスクの高い患者に処方しなかったら医師は訴えられかねない。論文を読んだ勉強熱心な医師ほど、バルタルサンを処方した可能性があります。それが嘘なら、バルタルサンで治療を受けていたために、脳卒中や心筋梗塞になったという人がごまんといるはずです。医療は日進月歩。医師がすべて最先端研究についていくことは不可能です。

ここで医師は、論文をわかりやすく解説した医療雑誌に頼ります。ところが、そこには製薬会社の記事広告が満載。有名大学教授を招いた座談会で「バルタルサンは効く」と連呼している。今回問題になった先生たちも毎週のように、後援会や座談会に呼ばれていました。1回15万円ほどの講演料をもらっていたでしょう。小遣い欲しさから、製薬会社にすり寄る教授も生まれます。

バルタルサンを宣伝していたある国公立大学教授は、子供を私大の医大に通わせていました。大学の給料だけでは苦しい。こうなると企業の広告塔を止められなくなります。このようは「御用学者」を用いた製薬関係の広告費が、年間1兆円程度といいます。


『週刊ポスト』8.30


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