加藤のメモ的日記
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2013年06月24日(月) 運動と寿命の関係

週150分の運動で寿命は4年伸びる!

運動が体に良いことは誰でも知っている。しかし、生活習慣病を予防するために、具体的にどの程度の運動を週に何回くらいすればいいのか。診断に訪れる患者さんに指導するたびに迷う。2008年のWHOの運動ガイドラインによれば、一週間で150分の中程度の運動が推奨されている。一日、約20分から30分程度の運動である。

台湾の国立彰化師範大学のボウエン・ク博士の調査によると、米国では成人の3人に1人がWHO推奨基準を満たしているのに対し、東アジア人では、成人の5人に1人しかWHO推奨基準に達していない。それでは、WHO基準を満たさない大半のアジア人は、運動による健康増進効果がまったく期待できないのであろうか。

台湾国立衛生研究所のチバン・ウェン博士らは、1996年から2008年に医学選別プログラムに参加した台湾人42万人を平均8時間追跡した。1日に15分程度しか運動していない人とWHOの基準を満たしている人で、死亡率及びガンの発生率を比較・検討し、その結果を英国の医学雑誌ランセットに公表した。 

ウェン博士らは調査対象を、ほとんど運動しない郡(22万人)、1日に約15分、週に平均90分の運動をしている低運動量郡(9万人)、週に150分のWHO基準を満たす中程度の運動量郡(10万人)の3群に分類し、各郡の死亡リスクから平均余命を計算した。すると、低運動量郡は、運動をほとんどしない郡に比べて、全死亡リスクが14%、ガンによる死亡リスクが10%低かった、さらに、30歳時点での平均余命は男女とも約、2.5〜3.1%長かった。以下略

つまり、運動の健康増進に対する効果は、運動時間が長ければ長い程高いこと、1日15分の運動でも充分に効果があることがわかったのである。また、バージニア大学のアミー・ハム博士は、1980年から1982年の間に、ホノルル心臓プログラムに参加した61歳から81歳までの707人の非喫煙男性を12年間追跡調査し、1日に歩く距離と健康増進効果の関係を検討した。その結果、1マイル(1.6�繊砲�ら2マイル歩いている人は1日に1マイル以下の人に比べて、死亡率が15%、2マイル以上歩いている人は死亡率が21%減少していることがわかったと報告した。

いずれの報告も、ウォーキングなど毎日の軽い運動が健康増進効果につながることを示している。目標を高く設定して三日坊主になるよりも、毎日持続するほうが長寿には重要なのである。



順天堂大学教授 白澤卓二

『週刊現代』


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