加藤のメモ的日記
DiaryINDEX|past|will
古代仏教文献の中には、人体は肉体以外に6つの体があり、7層構造になっていると記述されているものがいくつかあるという。最新のテクノロジーで、ミクロの世界を垣間見ることができるようになってきた近年、世界中の科学者は、人間の魂が微小粒子から構成されている可能性を探ってきた。それにより、心霊現象も科学的に説明可能とされ、その微小粒子の正体に関して、ある者はニュートリノであると主張し、またある者は陽電子(ポジトロン)であると主張してきた。
モスクワ・ステート・ユニバーシティーの宇宙物理学者、ボリス・イスカコフ教授(1934年生まれ)は、この分野の研究では先駆的存在だ。彼が到達した結論によると、魂は存在し不可視ではあっても、物質で構成されている。その物質の正体は、質量にして10のマイナス30〜40乗グラムと、電子よりはるかに軽い微小レプトンであるという。
そして、人間はそのレプトンのガス層に包まれ、同化しており原子核の情報を記憶するレプトンは、肉体の死後もその記憶を留めるとされる。そのため肉体が死んでも、同化していたレプトン・ガスと接することから、人々が体験する心霊現象にある程度説明がつくというのである。
ロシア人研究家のアナトリー・オカトリン氏も、さまざまな実験と計算から、レプトンガスは物質世界のすべての情報を記憶しているという結論に達している。また、人間の想念は最軽量のレプトンによって運ばれ、その伝達速度は光速すら超えるという。
そのレプトンは、波動帯ごとに極性をもち、磁石のように引力や斥力を持つ。そのことから「気」が合う、合わないという感覚はもちろん、心霊現象の多くは古典的な電磁気的特性や共鳴現象を含めた波動性で説明できるというのだ。
今後、他の科学者による追検証も必要だろうが、少なくともミクロの世界を思い描けば、微小粒子が何の障害もなく空中を移動し、情報のやり取りが行われていても不思議ではない。
……………
ミクロのレベルで動植物の皮膚を覗いてみれば、現実には外界と隔てる膜など何もないことがわかる。皮膚ばかりか、この世のすべてのものは原子でできている。原子とは、中心の原子核とそのまわりの電子から構成されている。
原子を東京ドームにたとえれば、原子核はその中央にある一個の野球ボール、電子は東京ドームの周囲を動き回るパチンコ玉のようなもので、原子はほとんど隙間だらけなのだ。つまり、我々は生きた幽霊のようなもので、体内は外界から筒抜けの状態なのである。だから日ごろ我々は幻影を見ているのだと考えたほうがよいかもしれない。
ミクロのレベルで見れば、この世はぶつかるものはほとんどなく、時折もやのように粒子が集まっているような場所があるだけなのだ。我々は周囲の空間と筒抜けであり、外部と内部は常に情報交換・交流があるといえるだろう。
重要なことは、我々は独立して自己の生命を維持しているのではなく、境界なく繋がった周囲の環境によって生かされているということだ。当然、生物と無機物のとの間にも境界は存在しない。実は、これは100年以上前にインドの天才科学者ジャガディス・チャンドラ・ボーズ卿によって、科学的に証明されていたという。これが現実で、これが生命を知る鍵なのだろう。
つまり、万物が生命を持っているというよりも、我々の肉体を含めて、微小粒子で構成される万物は常に周囲と同化しており、この世のすべての物質に生命が宿りえる、と捉えるほうが、より正確なのだろう。
そして生命は、我々の現在の科学では検出できないほど微小な粒子でできているとも想像される。それが気功における「気」ヨガにおける「プラーナ」サイ粒子、宇宙エネルギー、あるいはレプトンと呼ばれるものなのかもしれない。
『超不都合な科学的真実』
|