加藤のメモ的日記
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電子レンジは、ナチス・ドイツがソビエト連邦との交戦に備え、多数の軍人に食糧を供給するために研究・開発されたものといわれている。その電子レンジが我々に害をもたらす可能性はかなり前から世界各地で論議されているのだ。例えば、電子レンジから漏れ出る電磁波が人体に与える悪影響が指摘され、これに関しては改善されてきた。また、電子レンジによる加熱で食品に含まれる栄養価が減少することも、さまざまな科学者が報告している。
スイスのバーゼル近くに住むハンス・ハーツェル氏はスイスの大手食品会社に勤めていた科学者である。彼は電子レンジによって食品がどのように変化し、どのように人体に影響を与えるかを研究した第一人者である。その結論は、電子レンジで加熱・調理された食品の栄誉分は変質し、人の血液にも変化をもたらす。その変化は決して健康的な変化ではなく、人体の機能を悪化させ得る変化であった。
彼らは、スイスで8人の被験者で最初の実験を行った。まず、電子レンジで温められた食品を口にすることで、人体にどのような変化が起こるかを厳密に測定する必要があった。8週間全員同じホテルに滞在した。結果は驚くべきもので、電子レンジを利用した食物サンプルを摂った被験者には大きな変化が現れた。ヘモグロビン値の減少とコレステロール値の増加、そして白血球が短時間ではっきりと変化することも確認されたのだ。
電子レンジを利用したサンプルを食べた被験者から測定された赤血球、ヘモグロビン、ヘマトクリット、白血球は正常の範囲内ではあったものの、かなり低く、これは貧血症を起こしやすいことを示していた。貧血とは、体内の各臓器や組織に酸素を供給するヘモグロビンが減少して、体内が酸欠状態になることである。この状態が長く続くと、細胞は生き延びるためガン化するといわれている。
実はロシアでは1957年という早い時期から電子レンジの人体への影響が研究されてきた。ベラルーシの研究所では次のような結論を下している。 ①電子レンジで調理された肉は、発ガン物質として有名なニトロソジサノラミンを生み出した。 ②電子レンジで牛乳と穀物を調理すると、発がん性を持ったある種のアミノ酸を作り出した。 ③電子レンジで料理された食物の摂取により、血液中により多くの発がん性細胞が生み出された。 ④食物成分中の化学的変化が理由で、ガンの成長に対抗しようとする自らの免疫システムが衰え、リンパ系で機能障害を起こした ⑤マイクロ波の照射は、次のようにすべての食物の栄養価を著しく落とした。ビタミン、ミネラルなどの減少。フルーツと野菜に含まれる植物成分の代謝の低下。肉に含まれる核タンパク質の栄養価の破壊。
以上のことから、ロシアでは1976年に電子レンジの使用が禁止されたのであ る。今から30年以上前に、ロシアではこれだけのデータを根拠に、政府が電子レンジの使用を禁じていたわけだが、その後のペレストロイカによりこの禁は解かれ、現在はロシアでも電子レンジの使用は許されているのだが、そうした判断を下した根拠は明らかにされていない。
大抵の電子レンジは数百から1000ワット程度のパワーで食品を温める。このマイクロ波の放射により、食物の分子を破壊・変質させ、自然界には存在しない放射性分解による複合物質を生み出すといわれている。
今日の日本では、店頭に並ぶ電子レンジは極めて賢く、便利な機能を備えたものになっている。電子レンジから漏れ出る電磁波も緩和されてきた。携帯電話などさまざまな電気機器から放射される電磁波は人体に有害であると危惧されている。電磁波は2(mG)ミリガウス以上の場合に悪影響があるとされ、頭痛、肩こり、眼精疲労、などの症状が現れやすい。電磁波測定器は秋葉原などで購入できるので、簡単に測定することができる。
電磁波を強く放射する機器でも、ある程度距離を隔てれば電磁波が弱まるので、人体に無害といわれる1ミリガウス以下のレベルで利用することができる。電子レンジの電磁波は、テレビと匹敵して、2メートル近く離れないと1ミリガウス以下に落ちないといわれてきたが、近年のテレビも電子レンジも改良がなされ、1メートル以下で1ミリガウス以下に落ちる機種も増えてきているようだ。しかし、「食品の質の変化」や「加熱した食品を口にすることで生じる人体への影響」ということではほとんど改善されてないと考えられている。
これまでの研究結果でわかっていることは、電子レンジによる加熱には殺菌効果もあるが、その食品を食べることで活性酸素が増えることである。特に脂は熱を加えすぎることで過酸化脂質となるが、これはガンのもとと言われている。
資本主義経済においては、産業界と政界との癒着を一掃することはできない。人々が適度に不健康でいてくれなければ医療業界は困り、人々を簡単に健康にしてしまう薬や健康法に関する研究を認めなかったり、場合によっては妨害する傾向すらある。
電子レンジで温められた血液を輸血されて患者が死亡したことを考えれば、今の科学ではまだ充分解明されていない、「生命維持に必要かつ重要な何か」が電子レンジでの加熱で失われるか「生命維持に有害な何か」が発生することは容易に想像される。
もちろん、人間は多少の毒をも乗り越える免疫機能を備えており、無視できるレベルの問題かもしれない。しかし、環境破壊により我々の生活環境が汚染され、免疫力が衰えつつあることに加え、高齢化社会に突入している現状を考慮すれば、楽観はできない。ともかく我々が安心して電子レンジを使用できるように、メーカーだけでなく第三者機関が追検証を行い、早期に安全宣言を出してほしいものだ。
『超不都合な科学的真実』
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