加藤のメモ的日記
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イルカは人間なみの頭脳を持ち、高度の知性を持っていると考えられている。イルカ同士は音声言語をを用いて情報交換しており、水槽同士をパイプでつないでやるとイルカ電話による情報がちゃんと伝わる。イルカは人間とも情報交換しようと思っているらしく、人間と接触を続けると、人間と同じような笑い声をさかんに出すようになる。
人間のほうでもう少しイルカ語を研究すれば、いずれ人間とイルカは高度の知的内容を持つ会話を交し合うことができるようになるに違いないというのが、リリーの考え方で、この本はその研究の記録である。もしそれが可能になれば、人間は万物の霊長でこの世で唯一の知性ある存在という、人間の勝手な思い込みが崩れて、コペルニクスの地動説と同じくらいの衝撃を、人間に与えるにちがいないとリリーはいう。
“イルカ語”の研究がいろんな角度から進められているが、イルカ語のロジックと人間のロジックが根本的に違うらしく、彼らが相当の内容ある情報交換をしているということはわかるが、言葉の構造がわからないというところで研究は足踏みしている。
ジョン・C・リリー『イルカと話す日』
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