加藤のメモ的日記
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2008年12月14日(日) 記憶力について

我々は吸収力と記憶力を使って学習し、それによって頭の中に蓄積されたものが知識である。この知識をもとにして推理力と創造力を使って考え、処理し、解決する。これが知恵である。知恵というのは、現場に活用する力である。豊かな創造力、推理力の持ち主の記憶脳には、データベースとしての「知識」がびっしりと詰まっている。どんなすぐれたアイデアも、最初に記憶ありきというわけである。

無から有は生じない。まず基本的な記憶量を蓄えていないと、何かを「創り出す」ということはできない。記憶という、いわば基礎建築のようなものがベースにあってはじめて、「創造性」という柱も「企画力」という屋根もつくのである。記憶とは重要な過去のファイルである。すべては記憶からはじまる。


右脳を使わず左脳ばかりに頼っていると、ますます大脳は老化していくばかりである。なるべく右脳を使うことを工夫しなければならない。それにはスポーツをやったり、音楽を聞いたり、ゲームをしたりすることが右脳によい刺激を与えることになる。右脳刺激は大脳全体の働きを常にイキイキとさせ、私たちがものごとを記憶するのに最適な状況をを用意してくれるのである。

記憶力はトレーニングによって大きく高めることができる。記憶力を高めた人たちの話を総合してみると、知らず知らずのうちに、自分なりの記憶のコツを身につけ、それをうまく活用しているうちにいつの間にか記憶力が高められた、という。

現在、活用されている記憶術の多くは主として「連想」を意識的に活用した方法である。

私たち生物の生命は、記憶によって守られている。したがって、記憶のよしあしは私たちの生命を支配しているといってもいいすぎではない。記憶力をよくする第一の条件は「まず記憶しようと常に思い続けることである」目の前を通り過ぎるすべての対象物を、ただの一過性のものとせずに記憶することである。記憶しようとする働きかけはやがて習慣となり、神経を研ぎ澄ませることになり、脳細胞は当然活発になる。


樺 旦純『記憶力がグングン高まる』


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