加藤のメモ的日記
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2008年10月22日(水) ガン予防食品(2)

(バナナ)
バナナを食べると白血球の数が増加すると共に、白血球の攻撃力を高めるTNF(腫瘍壊死因子)が増加し、免疫機能が高まる。バナナに含まれるMRBという物質による効果である。茶色の斑点のある完熟バナナは、黄色いバナナに比べて免疫増強効果は8倍になる。TNFは特に皮膚がんに有効とされる。バナナに次いでTNF増加効果の高い果物はスイカである。

(グレープフルーツ)
グレープフルーツに含まれる苦味成分であるリモニンが、発ガン物質を体内から排除する酵素の働きを促進するため、ガン予防に有利である。

(キャベツ)
キャベツはガンの特効食といわれ、ガン予防食品のトップクラスである。キャベツに含まれるイソチアシアネードはガンの発生を防ぐと共に、がん細胞になる前の異常細胞の増殖を阻止する。キャベツ発酵エキスというものがあるらしい。ジューサーでジュースにすれば食べる手間が省けるし、飲んだ後体内からパワーが滲み出る気がする。

(ブロッコリー)
ブロッコリーをはじめとするアブラナ科の植物のみに含まれる、イソチアシアネードは解毒作用の働きを活発にする作用と、活性酸素の害を抑える作用がある。 

(ニンニク)
抗がん作用のあるイオウ化合物を含んでいる。この成分はニンニクをアルコールや酢などに漬け込んで長期間熟成すると、飛躍的に増加する。

(モロヘイヤ)
クレオパトラやエジプトの王が病気のとき、モロヘイヤのスープを飲んで治癒したというほど薬効の高い、粘り気のある野菜である。緑黄色野菜に含まれるベータカロチンやビタミンCなどの抗酸化物質は、活性酸素の産出を抑えて、ガンを予防すると考えられている。

(緑茶)
お茶の主成分であるEGCDなどのカテキン類はがん細胞の増殖を抑える効果を持つといわれる。カテキンがDNA分解酵素の活性を高めてがん細胞のDNAを断片化し、がん細胞を小さくして死滅(アポトーシス)を促すことがわかった。

(ゴマ)
ゴマの成分のゴマナリンは活性酸素を抑える抗酸化物質で、ガンの抑制効果がある。ごまにはゴマリグナンの一種の「セサミン」が1%含まれており、肝機能を向上させると共に、抗酸化物質のビタミンEを全身に行き渡らせる効果がある。ゴマは煎ってから擦って食べると消化しやすくなる。

(マイタケ・エノキ茸・ヤマブシ茸・アガリクスなどのキノコ類)
免疫力を高めるガン抑制物質「マイタケ-D-フラクション」が含まれている。

(もずく・ひじき)
もずく・ひじきなどの褐藻類には、フダイコンと呼ばれるヌルヌル成分が含まれている。胃や大腸にできたがん細胞にフダイコンが直接付着すると、がん細胞はアポトーシス誘導を起こして自滅する。

(牛乳)
牛乳には「ラクトフェリン」というタンパク質が微量に含まれている。ラクトフェリンは血液中の「ナチュラルキラー細胞」の働きを活発にし、免疫力を強化する働きがある。ラクトフェリンにはガンなどの成人病や、老化の元凶となる活性酸素の働きを抑える作用もある。

(きな粉・そば粉)
きな粉にはポリフェノール類の「ダイゼイン」と「ゲニステイン」が含まれている。そば粉にはカロチノイドの「ルテイン」が含まれている。これらの物質には抗腫瘍効果があり、1日あたりきな粉なら8グラム、そば粉なら9グラムを食べるとガン予防になる。

(カレー)
カレーの香りと色のもとになっているターメリックは、秋ウコンを粉末にしたものである。ウコンにはクルクミンという物質が含まれており、クルクミンには体内の活性酸素を除去する作用があり、ガンの抑制効果が期待できる。

(日本酒)
日本酒を毎日飲む人は、飲まない人に比べ、ガンの発生率が0.79倍と低いことが統計調査で明らかになった。100人中79人しかガンにならないということになる。がん細胞に日本酒を加える実験では、がん細胞の90%が死滅し、焼酎やウイスキーでは同様の効果がないことがわかったそうだ。

(クマ笹エキス)
クマ笹の有効成分「多糖体」がガンに有効である。老化やガンの原因になる活性酸素を減少させると共に、解毒作用を高めて肝臓を強化する働きがある。

結局、肉類は少なめで野菜を食べていれば大丈夫という結論になる。中国の医食同源という考えである。もずく・ひじきに含まれるフダイコンは胃や大腸にできたがん細胞に死を促す働きがあるということだが、毎日毎日ひじき・もずくは食べられない。牛乳を毎日飲む習慣のある人は牛乳にきな粉、ゴマの粉末を混ぜ、カレー粉を小さじ一杯加えて飲めばかなりいいのではないか。現在二人に一人はガンで死ぬ時代であるが、ガンを回避できるかもしれない。


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