ちーちゃんままの日記

2010年09月16日(木) 記憶力

子の年齢:6歳8ヶ月

自分の記憶力のなさに愕然とすることがよくある。
手帳に確かに書いてあるのだが、内容が思い出せない、とか。
夢中で読んだ本の内容が思い出せない、とか。

脳という限られた資源の有効活用をしているんだろう、とは思うが、いざ思い出す必要性に駆られた時、時間が無駄になることが哀しい。

だが、記憶力と幸福感は比例しないと思う。

昨日の「ザ・ベストハウス」に出てきたサヴァンのピアニスト。
どんな曲でも一度聞くと暗譜してしまう。
生まれつきの盲+自閉症スペクトラム重複で、実の親に見放され、よい保護者に恵まれて才能を開花した。

茂木健一郎がその人に質問するのだが、人として尊重している様子がよくわかる。

「ピアノ好き?」
「ピアノ好きだよ」
「キミは天才?」
「ボクは天才だよ!」
(会話が殆どエコラリア(オウム返し)になる)

「何年ぐらいピアノ弾いてるの?」
「1,2年ぐらいかな?」

「アダム(保護者)は好き?」
「アダムが好きだよ!」
「アダムとはどのぐらい一緒にいるの?」
「100年ぐらいかな?」

ピアノは2年だがアダムとは100年一緒にいる。
本当は10年以上ピアノを続けているのだが、ピアノよりアダムが大事なのだな、と感じさせる答えだった。
(アダムと知り合うまでは会話そのものができなかったらしい)

記憶力よりもコミュニケーションなんだよね。
承認欲求が満たされないと、人としての尊厳が守られているとは言えないのだ。
自閉症スペクトラムであればなおさら。

今まで日本テレビで見ていた茂木健一郎は胡散臭かったが。本当はいい人だな〜(フジテレビで見ると)。


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