子の年齢:6歳8ヶ月
自分の記憶力のなさに愕然とすることがよくある。 手帳に確かに書いてあるのだが、内容が思い出せない、とか。 夢中で読んだ本の内容が思い出せない、とか。
脳という限られた資源の有効活用をしているんだろう、とは思うが、いざ思い出す必要性に駆られた時、時間が無駄になることが哀しい。
だが、記憶力と幸福感は比例しないと思う。
昨日の「ザ・ベストハウス」に出てきたサヴァンのピアニスト。 どんな曲でも一度聞くと暗譜してしまう。 生まれつきの盲+自閉症スペクトラム重複で、実の親に見放され、よい保護者に恵まれて才能を開花した。
茂木健一郎がその人に質問するのだが、人として尊重している様子がよくわかる。
「ピアノ好き?」 「ピアノ好きだよ」 「キミは天才?」 「ボクは天才だよ!」 (会話が殆どエコラリア(オウム返し)になる)
「何年ぐらいピアノ弾いてるの?」 「1,2年ぐらいかな?」
「アダム(保護者)は好き?」 「アダムが好きだよ!」 「アダムとはどのぐらい一緒にいるの?」 「100年ぐらいかな?」
ピアノは2年だがアダムとは100年一緒にいる。 本当は10年以上ピアノを続けているのだが、ピアノよりアダムが大事なのだな、と感じさせる答えだった。 (アダムと知り合うまでは会話そのものができなかったらしい)
記憶力よりもコミュニケーションなんだよね。 承認欲求が満たされないと、人としての尊厳が守られているとは言えないのだ。 自閉症スペクトラムであればなおさら。
今まで日本テレビで見ていた茂木健一郎は胡散臭かったが。本当はいい人だな〜(フジテレビで見ると)。
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