子の年齢:6歳5ヶ月
市の広報に、動物園の夜間開園の予告が出てた。 夜の動物園は面白い。
大体動物は昼日中はぐったりしている。早朝と夕方が一番いきいきしている。 そういうワケで行こうと思っていたのだが、その日が近づくにつれ、ホタル鑑賞会であることがわかってきた。
「ホタル鑑賞会なんだって」 「そうだよ。学校で申し込んだでしょ?」 「えっ?」
ちーちゃんによると、学校でホタル鑑賞会の告知があって、お友達はみんな申し込んだんだとか。 そんなのあったっけ? クラスの他のお母さんに聞いてみたが、やっぱりなかった。
しかし、ちーちゃんは、ホタルに喰いついた。 「当たり前だねか!僕まだホタル見たことないもん!」
どうでもエエやないか、ホタルぐらい。見んでも死なんから。
ということで、夕方になるのを待って動物園に行く。
当日は、Wカップの日本-オランダ戦と丁度重なっていたので、空いている予定だったのだが、駐車場は一杯になっていた。
しまった!出遅れ?
ところが、こういう時のちーちゃんは、大人顔負けの要領なのだ。 ゲートをくぐると、率先して案内板を確認し、ホタル観賞スポットを把握し、足早に歩いていく。
ママが途中でリスザルに寄り道しようとすると、すぐ軌道修正される。
その時点で既に「ホタルのおやど」は「明石の花火大会」のような状態になっていた。
人ごみにウンザリして、出口でほっと一息ついていると、そこにホタルが現れた。全部で4匹ほどのホタルが、明滅を繰り返しながら静かに飛び交っていた。
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