子の年齢:妊娠30週 読んでいる本:『失われる子育ての時間-少子化社会脱出への道』池本美香著 剄草書房
里芋の皮をむいたらもうれつに手が痒くなった。 かぶれるものだと聞いてはいたが、こんなひどいことになったのは初めてだ。里芋の皮をむいたことがないんでしょう、というツッコミが聞こえそうだが、そんなことはないぞぅ。<0( ̄^ ̄)0> 見る見るうちに手が真っ赤に腫れて、手首から下をちぎって投げつけたい程になった。 こんなときに限って痒み止めもない。 仕方ないので、虫刺されの薬を塗ってみたが、イナバの白ウサギみたいな感じだ。
きぃ。
暴れながら洗面所で手を洗っていると、入浴中の夫が慰めるように、 「今日、『トリビアの泉』面白いらしいよ、見んが?(見ないの?の意)」と言う。 あまりにも痒くてTVなんてどうでもいいが、とりあえずTVをつけてみる。まだ8時なので他の番組が放送されている。
次第に痒みが収まったので、手袋をして残りの里芋の皮をむいていたら、夫が風呂から上がってきて、これからビデオを見るという。 「えっ、『トリビアの泉』は?」 「風呂入られ。」 なんという身勝手な。でも手が痒いので風呂に入ることにする。
風呂に入ってしばらくすると、ピアスが片方なくなっていることに気づいた。新婚旅行で買ったサファイアのピアスなのに・・・ 落ち込んでいると、部屋を暗くしてビデオを見ていた夫が 「どうしたん?」と訊く。 「ピアスなくした。」 「えっ、あの高かったヤツ?」 「うん。」 話しているうちにテーブルの上を見ると、胡桃を食べていたらしい。どうりでトンカントンカンうるさかった。 明日健康診断だから朝食抜きなのに、ビデオ見ながら胡桃を食べるなんて!
「あんたね、明日健康診断なのに、9時過ぎてからそんなもん食べて!(健康診断で)何か出たら、姥捨て山に捨てるよ!」 「うるさい、もう寝れ!」 なんという身勝手な。絶対にいつか独房に入れてやる!
ピアスは結局見つからない。むかむかしながら眠りについたら夢を見た。 夫に女装した甥が3人もいる。粗暴な小学生なのに髪の毛が腰まであって、ヘンテコなちょんまげにしている。 「あの、もう小学生なんだから、髪の毛切ったらどうですか?」 と言ってみるが、義母が 「でもねぇ・・・。」 と、訳のわからない言い訳をするのだ。
目が覚めたらますます腹が立ってきた。寝ている夫の上に片足を載せてみる。 「うっっ、重たいです。止めてください。止めてください。」 「あんたに女装した甥が3人もいる夢を見たよ。」 ヤクザのインネンである。
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