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2005年09月14日(水) ■ |
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「マラソン」は80点 |
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監督・脚本 : チョン・ユンチョル 出演 : チョ・スンウ キム・ミスク ソン・チョンウク ペク・ソンヒョン アン・ネサン こういう映画にありがちな、自閉症の主人公がどえらいことをしでかすという映画ではない。では周りがすごいのかというと、どう見ても普通の、もしかしたらそれ以下の親だったり教師だったりする。
しかし、なかなかいいのである。それでも、人間というものは、自閉症の子であれ、親であれ、教師であれ、時々ものすごく輝くことがあるのだ、ということを教えてくれる映画だ。
自閉症の子(といっても20歳だけどね。彼の演技は素晴らしいの一言。)に話をする場面が多いので、勢い、基本的な会話や単語が飛び交う。韓国語聞き取りにはぴったりの映画かも。DVDは買いですね。
お母さん役のキム・ミスクはどの映画に出ていたのだろう。「おかあさん」を見事に演じている。
韓国ではマラソンを「マラトン」と読む。正確にはマr・ア・トンの言葉を縮めるとマラトンになるわけだが、マrは「馬」という意味もあるから、主人公がシマウマ好きなのは、よく出来た作り話なのだろう。この作品事実を基にしているといいながら、よく「作って」いる。自閉症の親と子供の関係というのは、世界初の映画ではないだろうか。 (05.07.08記入)
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