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2005年09月02日(金)
マニフェストを読む(憲法編その一)

マニフェストを読む(憲法編その一)
小泉首相は「この選挙は正真正銘マニフェストを戦わせる初めての選挙だ」と息巻いているらしい。その言やよし。じゃあじっくり読ませてもらいましょ。とはいっても、郵政やら、年金やらはあまり得意ではない。まずは「憲法」について調べてみた。そしてまずは与党から。

自由民主党《自民党からの120の約束》(リンクしています)

「新憲法制定」に向けて具体的に動きます。
024.新憲法制定への取り組みを本格化
17年11月15日までに自民党憲法草案を策定し、公表する。新憲法制定のための「日本国憲法改正国民投票法案」及び「国会法の一部改正案」の早期制定を目指す。
自民党の憲法政策については、すでに8月3日の日記で述べてある。憲法草案は一次案は出来ているのに、ここには書かない。そこで書いていることは9条を変え、アメリカの言いなりに自衛隊を海外で武力行使をさせ、なおかつ憲法を変えやすくさせて、いつでも更なる改憲を出来るようにする、という代物だから、具体的には書けないのであろう。ただし、異様に具体的なのは「11月15日」と期日を書いているということ。アメリカからせっつかれているということもあるが、結党50周年までになんとしてでも形にしたいという彼らの焦りがある。どちらにせよ、到底容認できるものではない。

公明党《公明党マニフェスト2005》 (05年8月16日発表)(リンクしています)

 当面する重要政治課題
3、憲法改正問題について
現憲法に新たな条文を付け加える「加憲」(*)の立場で具体的追加項目を検討
公明党は、現憲法を高く評価し、「国民主権主義」「恒久平和主義」「基本的人権の保障」の憲法3原則を堅持します。その上で時代の進展とともに提起されている環境権やプライバシー権などを新たに付け加える「加憲」という立場をとっています。憲法第9条については、第1項、第2項を堅持した上で、自衛隊の存在や国際貢献等について、「加憲」の論議の対象として慎重に検討していきます。*現行憲法は維持しつつ、そこに新しい条文を書き加え、補強していく「加憲」という方式

まるで妖怪ぬらりひょんみたいなマニフェストではある。「慎重に検討」という言い方でもうこれは何も言っていないのに等しいのだが、9条をたとえそのままにしたとしても、「自衛隊」という言葉が3項に入った時点で、それは自民党の案と同じ意味を持つのだということを見事にごまかしているのだとしか私には思えない。到底容認できない。

次回は野党のほうを。