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2005年08月07日(日)
「闇先案内人」(上)  大沢在昌

しばらく更新するのを怠けていました。
まとめて更新します。

「闇先案内人」(上)文芸春秋  大沢在昌
葛原は関東で一番優秀な「逃がし屋」のリーダー。ある日、河内山警視正が彼に接触を持ち、「某独裁国家の政変を握る人物が日本に来ている。その人物には関西一の「逃がし屋」成滝がついている。その人物が某国に帰るまでに探し出して欲しい。」と依頼を受ける。葛原はチームの将来を守るため難しい仕事に着手する。

著者の本格ハードボイルド系の読み物である。著者はもしかしたら独自の『情報屋』を持っているのだろうか、一部設定がいやにリアルなのである。特に逃がし屋の手練手口、警察の指揮系統、反応がそうだ。読者のわれわれに現代の闇の一端を見せてくれる。情報屋も誰にも言えなかった秘密を打ち明け、小説が売れて小さな満足と喝采をあげているのかもしれない。
(05.06.08記入)