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2005年04月13日(水) ■ |
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本多勝一「事実とは何か」について(13) |
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昨日は、どういう立場に立つのか「選択」するのは、 「決意」であると書いた。 少しかっこをつけすぎていたと一日経って反省。 決意というほど決意していなかったと思う。 「感性」という言い方もあったかもしれない。 要はこういう選択の場合、 しばしば理屈では決めれないということを言いたかったのだ。 最も適切な言い方をすると(分かりにくいが) その人個人の「倫理観」によって、選択するのである。
どういう立場に立つのか、 非常に難しい例がある。 というか、人生ではそういうことのほうが多いのでは、 とその後20年以上たってみて思う。
そういう例の一つ 「美人コンクール糾弾事件」について 書こうと思う。
私は二回生だったのか、三回生だったのか、 どうも思い出せない。 ただいえるのは、事件が起きたとき、 私はその場に居合わせたこと、 まだ相談できる先輩がいたこと、である。
時は秋のは入り口、 教養学部○○番教室において、 例年のごとく、大学祭実行委員会が開かれていた。 各サークルが大学祭での企画を持ち寄り、 使える教室などを調整したり、 補助が必要なサークルはその申請をしたり、 大学祭全体を象徴する企画を立てたりする会議なのである。
私たち新聞会は過去において大学祭実行委員会やその他の組織に 学外に追い出された経緯があるので、 出来ることなら参加したくない会議なのではあるが、 毎年、大学祭には記念講演をしているので大きな教室はぜひ確保しなければならない。 お金はあるから補助の申請はしない、また立場上できない。 まあとにかくしぶしぶ出て、早く終わればいいなという会議なのではあった。
事件は、 祭り全体を象徴する企画について、 何かないか、と実行委員会の議長が言ったときに起こった。
以下次号。
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