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2005年03月15日(火) ■ |
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「きみに読む物語」は80点 |
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「きみに読む物語」ニック・カサヴェデス監督 一目惚れ、恋に落ちるときの駆け引き、なんらかの障害に傷つく恋人たち、再会燃え上がる情熱、この人に決めるかどうかという時の逡巡と決意、老いた後の「恋の継続」はありえるかということの課題、……。いわゆる「恋」に関するたいていのテーマをごっちゃ煮にしてるのだけど、あまりにもうまく処理されているので、素直にのめりこむことができる。いろんなところで共感する自分がいる。 撮影があまりにも美しい。特に雨の使い方。冒頭の鳥と後半の鳥の使い方。本来スペクタルの戦争場面をあっさり終わらせた処理。編集も脚本もすばらしい。見事に騙される映画ではある。 今回の邦題は久しぶりに良い邦題であった。
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