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| 2004年12月03日(金) ■ |
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| 「巨人たちの星」J.P.ホーガン |
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「巨人たちの星」創元SF文庫 J.P.ホーガン「今度は戦争だ」 いやはや驚いた。シリーズ第3作目にいたり、学術的、哲学的な部分はずいぶんと影を潜め、このシリーズは見事なエンターテイメント作品としていったんの完結をする。シリーズ一、二巻目において主人公だったハント博士は今回は一人の登場人物でしかない。ダンチェッカーは相変わらず素晴らしい閃きを見せるが、後半ではすっかり出てこなくなる。そしていよいよ、「巨人の星」の政府代表が出てくる。ずっと裏方に回っていた国連宇宙軍本部長コールドウェルが、その戦略的才能を示し始める。女性も負けてはいない。リン・ガーランドも大活躍する。スペース・オペラらしく全銀河支配をもくろむ敵も現れる。
物語は宇宙の謎解きから始まって、スパイ大作戦に移行し、最後は銀河大戦争に突入するのである。三部作の中でこの三作目が一番どきどきわくわく、面白かった。
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