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2004年11月10日(水) ■ |
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DVD「MUSA武士」は80点 |
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DVD「MUSA武士」 明との国交回復に失敗した副師団が、元の部隊から明の姫を護りとおす事で成功に変えようとする物語。日本にはまったく知られていない歴史の一コマである。しかし、これが見事なエンターテイメント作品になっている。中国オールロケ(なのかな)を敢行して、さらには中国の役者を招聘し、チャン・ツィイーが代表格として姫様を演じる。韓国と中国の映画を通しての協力体制も新鮮。 なんといっても、一人一人の個性が実にくっきりと描かれている。儒教の人格者を体現する冒頭死んでしまう副師。それに仕えていた奴隷で槍の使い手(主人公格)、武士としての尊厳と自分の使命と自分の弱さの中で好演した将軍(主人公格)、気の強いが、しかし護ってあげたい魅力一杯のお姫様(主人公格)、副官、隊長、農民、敵の元の将軍、慰安婦の女性、新婚ほやほやの軽兵、通訳、漢民族の農民の女性、首長、高麗のお坊さん、ざっと思いだしただけでもこれだけの人物像がしっかり描かれてありそれぞれ「見せ場」を持っている。この手腕はちょっと日本には無い。凄い映画を観た。
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