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2004年09月12日(日)
『父と暮らせば』は85点

『父と暮らせば』
 短評:8月8日、ふらりと広島に行った。
    展示内容がずいぶん様変わりした原爆資料館を見てきて、
    デザイン的にスマートに作りすぎて、何も訴えるところのない
    国立なんたら記念館もあれば、
    小学校の中に原爆遺跡の記念館を作ってしまった
    袋町みたいな所も見てきて、
    はたまたふらりと映画館によると、
    映画上映の前には「木の葉のように焼かれて」という
    詩の朗読があり、そして映画が始る。
    立ち見も出るなかなかの盛況。
    たしかにほとんど演劇と同じじゃないかとか、
    浅野なんて出演しなくてもいいじゃないかとか
    細かな突っ込みどころはあるのだが、
    ストレートに胸に響く内容でした。
    「美しい広島弁」というのは形容矛盾な気がするが、
    宮沢りえの広島弁はかわいくきれいで、
    いい台詞だった。
    広島で見たせいかもしれないけど、
    あらかじめ原作の井上ひさしの脚本を読んでいたのだが、
    イメージをはるかに超える二人の演技に正直脱帽した。