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2004年09月11日(土)
「69」は80点 

「69」李相日監督 妻夫木聡 安藤政信 金井勇太  宮藤官九郎脚本 
大いに笑わせてもろた。まあ大体高校生ってもんは、きっかけさえつかめばこんなもんでしょう。
この数作のクドカン脚本の中では一番よかった。
「下妻物語」とテイストは似ているが、決定的に違うのは、
男が主人公か女が主人公かということ。
男の行動のきっかけはいつも社会(あるいは女)に対してであり、
男がいつも怖れているのは退学(失恋)であり、
そのために男は社会的な行動をする(連れだって動く)。
女は社会的に行動しない代わりに何も怖れるものはない(かもしれない)。
私は男であるから、「69」の男たちの気持ちはよく分かる。
けれどもどっちを支持するかと言うと「下妻物語」なのである。

不満なのは後半があまりにも駆け足で進んだ事。
これによって、それまでリアルな物語だったのが、一挙にファンタジーになった。