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2004年08月28日(土)
「父と暮らせば」新潮文庫 井上ひさし

「父と暮らせば」新潮文庫 井上ひさし
全部広島弁ばー(ばかり)の劇じゃけん、地域によったら読むのはしんでー(しんどい)かもしれんけど、速よー読む人で一時間、おそー読む人で2時間(わしのことじゃ)で読んでしまえる井上ひさしの戯曲じゃ。今度、映画になるうゆうて、宮沢りえ、原田芳雄、が出とるということじゃ。わしゃあ、どんな映画になるんか想像しながら読んでみた。こんな事は珍しいんじゃけど、それだけ井上戯曲が台詞の「間」というもんに大きな意味っつうもんを置いてくれるせいじゃなと思う。いわば、黒木和夫監督とわしとの勝負じゃな。実はまだ勝てる自信はち−とも(少しも)つかん。初めの父親の登場場面からして、娘の「ギクリが半分、うれしさも半分」というト書きにどういう表情を付けようかとわしゃあまだ迷っとるわ。まあ、まだ時間はあるけー(あるから)自分なりの「父と暮らせば」を創って行くわ。