日々あんだら
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2017年01月27日(金) 山と二眼レフ



何年か前から、山に登る時のカメラはデジタルのソニーNEX5シリーズ(何台も壊して代替わりしている)と二眼レフのミノルタ・オートコードに固定されている。
NEX5シリーズには27-300mm相当の高倍率ズームをつけ、オートコードにはTri-Xばっかり詰めている。

山に登るのに中判カメラをぶら下げて行く人はあまりいない。
過去に一度だけ、燕岳の山頂でハッセルをぶら下げた女性を見たことがある。
レンズとボディで2kg近いカメラである。そんなものぶら下げて標高2700mまで登ってくる女性は女傑memeさん以外に見たことがない!!
と思って声かけてみたらそのmemeさんだったというオチがついた。(笑)

話は脱線したけど、それぐらい中判カメラを持って山に登る人はマイナーなのである。
でかいし重いしフィルム交換めんどくさいし。そもそもフィルム自体がでかくて重いし。その割に枚数撮れないし。
でも、そんな中でもオートコードは軽い方である。コンパクトとは決して言い難いが、ほぼ直方体ででっぱりが少ないので、荷物の中で邪魔にはなりにくい。
そして、スクエアフォーマットでレンズ交換できない、というのがよい。
あれこれ悩まずに、露出とピントだけ合わせて、あとはシャッターを切るしかできない。
ファインダーを覗きこんでイマイチだな、と思ったら、それ以上は何もできない。諦めて片付けるしかない。
とてもシンプルで、疲れて頭があまり回らなくても撮れるカメラなのだ。

そして、その描写はとても優しい。
山には厳しい面も恐ろしい面もあるんだけど、そんな場面では二眼レフなんてとても取り出せない。
自然と、山の美しいところ、楽しい場面だけを撮ることになる。
そんな場面を写し取ったフィルムが、もう何十本も家にある。

いつか、オートコードで撮った山の写真だけで個展を開きたいと思っている。
いつになるかはわからないんやけど…^^;



minolta AUTOCORD(Rokkor75mmF3.5、Kodak Tri-X)


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