日々あんだら
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2012年05月15日(火) 本は人生のおやつです!!




…という店名の、小さな本屋さんが大阪の中崎町にある。
本好きのおねえさんが自分の好きな本、お客さんが勧めてくれた本だけを置いている、本当に小さな本屋さんだ。

少し前に、その店名がツボにはまってお店に脚を踏み入れ、その日の内にファンになった。
それ以来、大阪に行くたびにそのお店に寄っている。
「こんにちはー、おひさしぶりですー」とお店に入って、「こないだ買った本、すごい良かったですよ!」と始まる。
そこからお互いにあの本が良かった、あの作家さんが好きだ、この本読んだことないけどどんな感じですか?
こういうジャンルの本は読むけどああいうジャンルの本はあまり読まない…なんて話で盛り上がる。
そのおねえさん、最初はおとなしい人かと思ったんだけど、本の話になるとものすごい勢いで喋り出す。(笑)
本当に、本が好きで好きでたまらないんだろうなぁ…というのがわかる。

ちなみに、読書は僕の一番古くて一番はまっている趣味だ。
写真なんかよりもずっと。
でも、写真のことについて語り合う仲間はたくさんいるけど、本についてこんなに盛り上がれる人が周りにいないんですよ。
なので、数か月に一度、数分間こうやって盛り上がるのが楽しいのだ。^^

で、そうやって盛り上がったところで、「じゃあ、絶対この本はお好きだと思いますよ」とオススメの本を紹介してくれる。
そりゃー、買うよね。
そして、それが外れるわけないよね。(笑)

そんなわけで、「これは絶対泣きますよ!」と言われて買った『出世花』では泣き、
「これはこみあげてきますよ!」と言われた『火怨』では本当にこみあげて来て、
今日の朝の電車、寝てもないのに乗り過ごした。^^;
今度行ったら「あの本のせいで乗り過ごしました」って報告せなあかん。(笑)



ところで僕が読む本(マンガと雑誌と写真集を除いた、文章の本)の90%が小説だ。
そしてエッセーが9%。その他のジャンルは1%くらい。
「同じ読むなら新書とかハウツー本とか、役に立つ本を読めばいいのに」って周りの人から時々言われるんだけど、
そういうのは読む気がしない。
なんで?って聞かれても上手く説明できなかったんだけど。
そういう本は役に立つのが多いのはわかってるんだけど、なんか味気ないやん?ってずーっと思っていた。

で、『本は人生のおやつです!!』って店名を見て、「それやん!!」って思ったのだ。
本は人生のおやつ。
おやつには、体に悪いものは論外やけど、ビタミンとかタンパク質とかバランスなんか気にせずに、
ホッとする美味しいものを食べたいやん?
僕にとって、面白い小説やエッセーはそれなのだ。
新書とかハウツー本は、サプリメントみたいなものだと思う。
いくら体に良くても、おやつにサプリメントを飲む人はいないでしょう?
もしかしたらいるかもしれへんけど、自分がそうしたいとは思わないし。^^;

仕事を終えて、会社を出て、駅のホームでネクタイ外して、やって来た電車に乗り込んで本を開く。
そうやって、頭と心をほぐしてるのだ。



本は人生のおやつです!!
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中崎町での営業を終えて、もうすぐ堂島の方へ移転するそうです。
堂島かぁ…ちょっと行動範囲から外れてるなぁ…あの辺も開拓するか。(笑)


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