日々あんだら
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2005年11月19日(土) |
タクシードライバー2 |
今日は1日中部屋にいたので、ベランダからずっと空の移り変わりを撮っていた。
昨日、設計の課長と一緒にタクシーに乗った時の話。
タクシーは我々を乗せ、××通り(名前覚えてないっちゅうねん!)から御堂筋に入った。 御堂筋は関西でも、否、日本でも有数の銀杏並木があるところである。 初夏の若葉の頃や、秋の黄葉の頃といったらそれはそれは美しく、都会で働く疲れを癒してくれるのだ。
しかし、今はなんか黄色と緑のマダラの状態。色づいている葉も少しくすんだ黄色だ。 課長と「地球温暖化の影響かなぁ」「そういや京都の紅葉って50年前と比べて2週間も遅くなったらしいですよ」などと言っていると、 「先週ね、ふと思い立って御堂筋のギンナンの実を拾って帰ったんですよ」と運転手さんが話に入って来た。 「でね、その前の週に奈良で拾ってきたギンナンと比べてみたら、大きさが半分くらいしかないんですね」
「へぇ、やっぱ排気ガスとかにさらされてるからでしょうかねー」とあいづちを打つ僕。 「そうでしょうねー、こんなに車が通ってちゃ、銀杏にだってストレスがかかりますよね」 運転手さんは続ける。 「そう言えばね、御堂筋の銀杏の根っこを調べてみたらストレスで胃潰瘍みたいになってるらしいですね」
あまりのネタに硬直する僕。 隣りで「ほぅ…」と感心しているふうな課長。 いや…そこは感心するところじゃなくて…てか信じてどうする。
「やっぱり『イチョウ』なだけに胃潰瘍なんですねー」
…
………イッチャッタヨコノヒト。
「…上手いですね。今度どこかで使わせてもらいます」 なんとかお世辞を絞り出すのに精一杯な僕。無言で頷くしかできない課長。 「そうですかー。いや、これは私のオリジナルなんでね、遠慮なく使ってください」 満面の笑みを浮かべる(想像)運転手さん。
車を降りて会社の玄関をくぐりながら課長は言った。 「あれ、おれも使わせてもらおうっと」
無言やったのは感心してたんかい!!!
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