日々あんだら
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2005年07月21日(木) ドメスティックな男

海外旅行未経験かつ外国人の友達は日本語ペラペラな人しかいません。
超ドメスティックな男hideですこんばんは。

仕事は国内の営業なので普段英語を使って仕事をするわけではないんやけど、それでも時々は英語の電話がかかってくるわけで。


あれは確か社会人1年目。
たいした仕事もなくほとんど電話番だった頃の話。
電話の音がなると条件反射的に左手が伸び、1コール以内に受話器を掴む。
1コ上の先輩も出るのがめちゃくちゃ早く、負けると目を合わせてニヤっと笑われて悔しがっていたものだった。


…今にして思えば無駄なライバル心やなぁ。(笑)



そんなある日、気だるい午後の空気を引き裂くように電話のベルが鳴った。
タッチの差で受話器を取り、先輩と目が合ったのでニヤリと笑ってやる。かすかな優越感。
しかし、次の瞬間その優越感が凍りつく。

客「ウニャニャニャニャニャ。」
僕「…」

意味不明な奇声を発するお客さん。受話器を持って凍りつく僕。

客「ウニャニャ…?」
僕「…」

まだ凍りついたまま声も発せられない僕。

客「…Pardon?」

そこで初めて僕は理解した。
英語やーーー!!こいつ、英語使ってやがるっ!!!!
最初「ウニャニャニャニャニャ。」と聞こえていたのは英語だったのだ。
こっちは電話は日本語でかかってくると思い込んでいるので、ホントわけのわからん奇声にしか聞こえなかったのだ。
そう、麦茶と思って飲んだめんつゆが、この世の物とは思えないくらい不気味な味がするのと一緒なのだ。

秋だというのに、一気に背中に嫌な汗が噴き出す。
えーと、こういう時はなんて言うんやったっけ???
それまで眠りに落ちかけていた僕の脳細胞がいきなりトップギアに入る。(そんなに大げさなことか)
知っている限りの英語の知識を総動員して僕は叫んだ。




「ジャスト・ア・モーメント!!」(カタカナ英語)



そして向こうに返事をする時間も与えず、保留ボタンを押す。
…あらん限りの英語力を振り絞ってやっとこれだけだったのだった。
しかも「プリーズ」付けるの忘れてたし。(恥)

そして周りを見渡して(多分)でっかい声で叫んだ。
「わ、わけのわからんガイジンから電話かかって来てますっ!!」

結局その時は英語ができる課長に替わってもらって事なきを得たんだけど。
後から聞くと、その人はフランス大使館の人だったらしい。
純粋な英語でも聞き取れないのに、フランス訛りの英語なんてわかるわけもない。
てか、日本の大使館に勤務になるんやったら、日本語の勉強くらいしてこい!!
(でも向こうから見たら僕はわけのわからん日本人やったんやろうなぁ。笑)


それから4年半。
その間英語の勉強なんて蟻の触覚の先っぽくらいしかしていない僕が、当時より英語力が上がっているわけもなく。
いやむしろ退化して行ってるってもんで。

上司から「これからは英語が必要やぞ」「英語ができるんが当たり前で、できないのがおかしいって言われるようになるぞ」と脅され、今日から英会話の授業に(会社のお金で)行くことになりました…


ああ、久々に英語頭使ったら湯気出た。湯気。
あと7回、頭の配線がもつか心配です。


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