ヒロカズさんのこと。 私が彼が何をしたいのか分からないと思ったのは、
「何で嘘ついたの? 何がしたいの? お前が何考えてるか全然分かんねえよ。 もっと頭の良いヤツだと思ってたけど、俺の見込み違いだった」
「お前のことはもう信用してないし、これから先も戻らないから。 言っとくけど、俺はもう冷めてるからね。だからもう、俺に媚びなくていいよ。 俺はお前に何かしてやるつもりもないし」
という前置きしておきながら、
と言ってきたこと。 意味が分からないんですけど!!!!!!
じゃあ私達の間に何があるっていうの? 私の一方的な気持ちだけ? 冷めてるんでしょ? 戻らないんでしょ? 何するつもりもないんでしょ? それなのに、はっきりと「終わり」を宣言しないのはどうして?! 私が一方的に片思いしてるなら構わないということ? それとも、形式上、付き合うということを続ける上で?
関係が破綻してるのが分かっていながら、付き合う意味も片思いする意味もないし、 私はもう、先月に「うざい」って言われた時点で終わりだと思ってる。
元々、何でそんなキレられたのかも良く分からない。 嘘をついたと言われたけれど、元々は 『付き合ってることは誰にも言わない』 という約束だった。 でも、私が飲み会仲間に言ったのは、 『私が一方的に片思いでヒロカズさんが好き』 それが嘘なの? そこらへんは私が女だから思うのかもしれないし、 私と彼とでは飲み会を見ている目線が違うから分からないだけなのかも。 彼に「(りうが)俺の所に泊まるつもりだった」と言った親友さんが操作しているのかもしれない。 (そんな暇な人じゃないとは思うけど…)
先に親友さんからの言葉があって私を怒っていて、 火に油を注ぐ形で仲間に私が言ったことが彼にバレた。 何でそれが分かったのかも分からないけれど…。 私、何か悪いことした? 自分が何したかも分からないくらい、善悪の区別もつかないくらい、バカなのかなあ?
色々考えるのはもうたくさん!
「後で時間取って話しする」って言われてから数週間、 何の音沙汰もないので、何もないでしょう。 あったらその時に対処。
一時は惹かれ合って人生が交差したけれど、 何かがきっかけでどちらかが変わってしまって、 もしくは後から合わないことが分かって、 こうして離れていくことがある。
それを師匠に話したら、 「今回のことでりうちゃんが何を学んだか、それを踏まえてどういう風になりたいか、 それをきちんと自分の中で把握しておくことが大事だよ。 何もしていないのにいつの間にかこんな事になってたんじゃない? それは、次のステップが近くに来てるってことだよ。 今は八方塞がりで身動きが取れないでしょう。そういう時はじっとしてるのが一番。 そうして、大掃除をするの。心も身体もお部屋も。 それでゴミを出して、スイッチが入れ替わったらすぐに次へいけるから。 そうしたらその先でまた新しいりうちゃんとちゃんと愛し合える人が現れるよ」
目の前に起こったことだけを捉えて、どうしてこうなったのか、 何が原因だったのか、考えても分からないまま悩み続けていた私に ようやく進むべき道が見えてきた。
「本当のりうちゃんは明るくてもっと元気。クリアなエネルギーを持ってるよ。 それでいて、サポートする力が強いから、変な人が寄ってきてもちゃんと跳ね除けられる。 ちゃんと守られているんだよ。 そういう人と付き合ったとしても、1,2ヶ月でこうやって自然と向こうから去っていってくれるんだよ。 クリアなエネルギーはそのままで、もっと自分を高い位置に持っていくことが出来ると良いね」
「でも、こんな数ヶ月のうちに人間関係が変わるなんて、速くないですか?」
「いやいや、こんなものよ。今、宇宙の流れはとっても速いんだから。 昨日と今日でも変わるし、自分の中のスイッチなんて一瞬にして切り替わるよ。 りうちゃんは今、もっと上のレベルに行こうとしてる。 でも、そこへ行けたとしても、自分がそれを分かっていないと いつまでも元いたレベルの人達に拘って、上手く行かないと思いながら 付き合っていくことになって堂々巡りになっちゃうよ。 時期がきたら、クリアにして進むこと」
非常に短いスパンで人が入れ替わること。 それは私自身が変わっていることでもある。 でも、この2ヶ月近くの間に私とヒロカズさん始め、飲み仲間とのレベルが変わったとは思えないんだけどなあ。 変わっちゃったのかなぁ。
でも、ヒロカズさんと関わっていても私がこれ以上成長出来ないってことは分かった。 というか、もう、傍にいくことすら難しい。 お互いが高めあえない恋愛関係なら、続ける意味はない。 それに、大前提として信頼関係は崩壊しているわけだし。 彼と付き合ったことが全くの無駄ということではない。 それは絶対に無い。 何だろう。 彼の発言や考えてることが子供っぽいのは分かる。 完璧に見せてるところが、私には脆さ・危うさを秘めているように見える。
多分、この判断が正しかったかどうかなんてないし、 結果は自ずと未来という形で現れる。 どうなろうとも、これは私の人生だから。 自分の責任。
もしかしたら、彼はとても高いレベルの人間で、私が足元にも及ばなかったのかもしれない。
自分のいる階層が変わる。
それだけを信じていよう。
「ちゃんとゴミ出しするんだよ」 帰り際、師匠は念を押すようにもう一度そう言って下さった。
私は私自身を満たさなくちゃ。
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