2025年03月18日(火) |
万博に行きたくない |
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オレは万博に行きたくない。行きたくないので行かなくてもいいのだがかわいそうなのは行きたくなくても行かされる多くの人たちである。それは小中学校の教員である。大阪府下の市町村立の小学校の遠足の行き先として「万博」が指示されているからだ。この「学徒動員」によって入場者数を増やしたいというのが維新の連中の目論見なんだが、それにしてもひどいのである。そんなくだらない場所に大事な遠足を決めさせたことが。
万博は危険である。メタンが噴出している土地では火気厳禁である。隠れてタバコを吸おうとする馬鹿は絶対に存在するわけで、引火すれば爆発する。また会場の埋め立て地は地盤沈下が進行中である。もしかしたら会期中にリングは波打ってガタガタになるかも知れない。
もしも教員が「行きたくないから引率拒否」と言い出せばどうなるのだろうか。そしてその拒否の理由が「危険だから生徒を行かせたくない」という良心的兵役拒否みたいなものなら学校はどう対処すればいいのか。保護者から「なんでそんな危険な場所に遠足に行かせるのか」という抗議の声が高まったらどうするのか。オレはそんな諸々の声を心配するのである。
もちろんここで「万博は安全です」と主張する人たちがいて、遠足の必要性を強く訴えたとしよう。しかしそれはオレには「原発は安全です」と主張している御用学者どもと同じように聞こえるのだ。事実として原発が安全ではなかったということが福島第一原発の事故で証明されている。巨大地震や津波によっていとも簡単に原発はメルトダウンするということを我々は体験したのである。それがすべての答えである。
オレはかつては万博そのものを中止にすべきだという主張をしてきた。しかし、今は「万博を開催してそのグダグダぶりを世界に発信する」ということが大切だと思っている。維新の会という反社政党には退場してもらうしかないわけだが、その落日の象徴として今年の「万博失敗」が必要だとオレは思っている。
もしも南海トラフ地震が会期中に発生すれば、会場は波に飲み込まれて数千人の死者が出るだろう。もちろん被害は広範囲に及ぶわけで万博会場での犠牲はそのほんの一部でしかない。台風が来ることも想定に入れておかないといけないのである。
万博がどんな悲惨な結果となるのか、オレは少し野次馬的な期待をしている。日本人のくせになんで失敗を期待してるのかと言われそうだが、そもそも万博自体に反対だから失敗を期待しているわけである。オレと同じ考えの方もきっと多いだろう。
万博はどうなるのか。早く実際に行った人の感想が知りたいのである。
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