2025年01月29日(水) |
子どもの自殺を防げ! |
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2024年度の自殺者数を警察庁の自殺統計を元に厚生労働省が発表した。その中で小中高生の自殺者は527人、統計を取り始めてからは過去最多となったのである。全体の自殺者数は2万268人だった。
527人の内訳は
高校生349人
中学生163人
小学生15人
となっていて、男女別では男子が239人、女子が288人となっている。
さまざまな事情がある大人の自殺の場合と違って、子どもの自殺は周囲に適切に対応してくれる親や大人がいれば絶対に防げると思うのである。どうして自殺しかないというところまで追い詰められてしまったのか。なぜ実行する前に誰かに相談しなかったのか。家庭に原因があるのならその家庭から逃げ出せなかったのか。学校でいじめが起きてるのならその学校から避難できなかったのか。なんでそんなに早くに人生から退場してしまうのかとオレは悲しくなるのである。
「生きていればきっといいことがある」なんて気休めの言葉はオレは言いたくない。この世はもしかしたら地獄かも知れないからだ。貧困家庭や虐待家庭に生まれてくれば生存権さえ脅かされるかも知れない。こんなに苦しいなら死んだ方がマシだという気持ちになるかも知れない。だからオレは大人達に言いたいのだ。自分の周囲にいる子どものことに関心を持って欲しいと。
深夜のゲームコーナーでぼっちで居る子どもに近寄ってくる大人というのはろくなやつがいない。そもそもまともな大人は深夜のゲームコーナーにはいない。グリ下やトーヨコといった場所も薬物の売人や買春相手を求めるおっさんなどが集まってくるわけでろくなことがない。どこに行けば助けを求めることが出来るのか。
困ってることがあっても子どもはなかなか自分から児童相談所に直接行くような行動は取らないだろう。相談するための電話番号とか、そのサイトにアクセスするためのQRコードはきっと街のいろんなところに掲示されているだろう。それでもなぜ届かないのか。
大人はもっとお節介になれよとオレは言いたい。マクドの前で汚れた身なりで座り込んでる子どもが居ればその子のために買ってあげて欲しい。隣家で子どもの悲鳴が聞こえれば遠慮なく警察に通報して欲しい。担任の先生は不登校の生徒の家にしつこく通い詰めて欲しい。もちろんそれだけの時間の余裕が必要なんだが。
人は生きているだけで価値があるとオレは思っている。そして貧困や病気は本人の責任ではない。すべての人に人権は保証されている。苦しいから助けて下さいと声を上げれば国は絶対にそれを無視できないのだ。
もしも「オレは絶対に働きたくない。ニートになってゲーム三昧で暮らしたい」と本人が望んだとして、それは罪ではないのだ。日本では生存権はどんな人にも保証されている。「働きたくない」という人であっても、生活保護は受給できるのである。それを批判する人もいるかも知れないが、少なくともオレはそんな生き方も肯定したい。人に迷惑を掛ける犯罪者は別として、ただこの世に存在するだけの人であってもその存在に価値があるのだ。社会というのはそうしたすべてを包含するものだとオレは思っている。
そんな日本でどうして自殺しないといけないのか。戦争が継続している国では必死で生きたいと願ってる子どもが市民への無差別な空爆で命を落としている。その理不尽さを知ってもあなたは死のうとするのかとオレは言いたいのである。
どうか大人たちはもっと余裕を持って、自分の周りの子どもたちに目を向けて欲しい。親はちょっとした子どもの出すサインに気付いて欲しい。担任の先生はいつも生徒のことを見ていて欲しいし、それだけの仕事の余裕を文部科学省は与えなければならない。もうこれ以上子どもの自殺なんてニュースをオレは見たくないんだ。
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