2024年08月28日(水) |
食べ物の衛生観念について |
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中国で、燃料輸送用のタンクローリーを内部洗浄せずにそのまま食用油を運搬したことが問題にされている。そんなことあり得ないと思うのは日本人の価値観であり、中国では衛生観念のレベルが日本とは全く違うのかも知れない。食品への異物混入だって日本では大きな問題となり製品回収が普通だが、中国ではごまかされていることが多いのだろう。
日本の外食産業が世界で人気なのはそうした「清潔感」みたいなものへの信頼もあると思うのである。地面に落ちた食材をそのまま使用するとか日本ではあり得ない話だが、かつては韓国や中国でそうした動画が流出したことがある。スシローの食品テロ事件が大問題になったのは日本だからだろう。
しかし、その衛生観念というのはいつくらいから日本で定着したのだろうか。公共の場所でウンコやオシッコをしなくなったのはいつからだろうか。オレが子どもの頃は立ちションというのは普通の行為だったが、今は街中で見かけることはなくなった。盛り場の路地裏は小便臭いのが当たり前だったが今は違う。たまに旅行して昔ながらの異臭の漂う路地裏に遭遇すると逆になつかしく思えるほどになった。
中国ではその「洗浄しないタンクローリー」問題は業界では常態化していたらしく。これから運送会社などの関係者が刑事責任を問われるということらしい。中国国営メディアによれば、食品当局や公安部などによる合同調査の結果として「報道された内容は事実」と認定され、犯罪行為だと断じているという。洗浄したと装うために偽の領収書も発行されていたということらしい。でも、どうしてタンクローリーを「燃料用」「食用」と使い分けないのだろうか。オレはそれが不思議でならないのである。日本国内で走ってるタンクローリーって必ず中味がなんなのかを表示してある。「ガソリン」「A重油」「糞尿」など書かれているわけで、常に同じモノを入れるのが当然だとオレは思っていたのである。中国の常識はオレの考えてる常識とは違っているらしい。
一度でも糞尿を入れたことのある容器ではどんなに洗浄してもそこに食べ物を入れたくはないし、そういう使い方は基本的にしない。ペットの餌用になった食器は二度と人間用にはならない。オレはそういうものであると認識している。
食べ物の衛生概念というのは国によって大きく違うし、中国には「童子蛋(どうじたん)」と呼ばれる男児の尿で煮込んだゆで卵の料理が存在する。オレは絶対に食べたくないのだが、今でも春の味覚として珍重されているらしい。まあコーヒー豆をネコに食べさせて、そのネコの糞から作ったコーヒーもあるわけで、オレの拒否反応もただの偏見かも知れないのである。
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